【呪術廻戦】五条悟の婚約者は死亡ENDを回避したい

41 ページ44

・五条悟視点


『天才ぶってんじゃねーよ。言われなくても帰るわ』



今までで一度も言われたことの無い暴言だった




婚約者選びというめんどくさいイベントを台無しにしてやろうと媚びを売ってくる令嬢にお茶をかけて遊んでいた




相手はまだ4-6歳児


俺も6歳お互い見合いなんてつまんねーこととっとと終わらせたいと思ってた


のにどいつもこいつも自分の自慢話、親がどれほど凄いか俺の婚約者に相応しいとアピールしてくる



うっとおしい奴ばっかだった


唯一従兄弟の夢子は俺に媚びを売る人間じゃなかったから夢子と婚約者になるだろ



夢子ことはまあそこそこ仲のいい奴ってくらいで特別な感情はない



それでも媚びを売ってくるあいつらよりかはマシ



そう思ってまた暇つぶしにお茶をかけたら冒頭の言葉が返ってきた



泣くわけでも青ざめるわけでもましてや怒るわけでもなかった



口調は乱暴だったがその顔は無表情でむしろ早く帰れてラッキーくらいに思ってた





五条「親父・・俺の婚約者あいつにする」




初恋だった



そこから目が離せなくて冷たい表情が忘れられなくてもっと色んな表情が見たいと思った




後日家に呼び出したらいつ頃婚約破棄するかとか聞いてきやがって俺に心が全く向いてないことが分かって余計にその心が欲しくなった



高専に入る頃には俺の事を若様と呼び明らかに距離をとった



なんだよ昔みたいに話せばいいだろ



あいつが体が弱いと夢子に教えられた時は焦った



あいつと書庫整理をすることになったときは部屋に閉じ込められて俺の呪力を流している服を被せたおかげで大事にはならなかった




あいつは基本お人好しで流されやすいのに突然頑固になる時がある




呪術師なんて続けずとも五条家が守るのに



あいつに苦労なんてさせない命の危険がある任務なんて行かせたくない



俺が守るから




それにいずれは結婚する



あいつの心が今なくともいずれ手に入ると





あぐらをかいていた結果がこれだ






夢子「悟！Aちゃんが高専を抜けたって！！子供を二人誘拐したの！！！」




あいつは俺の前からいなくなった

42→←40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す