【呪術廻戦】悪女になるには・・

22. ページ23

・



田中「A先輩っ！！」



そろそろ医務室の定員オーバーだと思うんだがまたあらたに人が入ってきた



七海「田中遅かったな。四季折先輩は無事だったぞ」


灰原「夢子！先輩全然気にしてないって！それどころか俺たちの心配までしてくれた！」



田中「・・本当ですか？先輩優しいんですね！」



田中さんが私の元へ駆け寄りギュッと手を握る。アイタタ…この子結構力強いな



甚爾「・・・」


後ろでゆるりと警戒姿勢をみせた甚爾さんに慌てて首を振る。私の事心配してくれた人に何危害加えようとしてんだ


じとっとした目を向けると口パクでばーかって言われたんだけどなんで？怒っていい？



そう言えば田中さんってあの時私の事見つけてたよね？その時なんか言ってたよーな





夢主だとか……救済とか………





じっと田中さんを見るとニコッと笑われた



おお、可愛い……さすがはヒロイン枠の子だ




そういや結局断罪イベントとかなかったなー。まあ、悪女(私)が死んだことになってたから当たり前か


佐藤さんに借りたラノベ途中までしか読んでなかったけど断罪なかった場合ってどうなるんだろ





田中「きゃあ！！」



『！？』


「「！？」」



私の手を握っていた田中さんが突然尻もちをついた



ん？虫でもいたのかな？あれ？なんかこれ私が突き飛ばしたみたいになってない？




田中さんはカタカタ震えて駆け寄ってきた灰原さんに抱きついてる



灰原「夢子？突然どうしたの？」


田中「あ、ああ…やっぱり怒って……し、四季折先輩が……あんたみたいなブスに心配されたくないって」


え、言ってない


田中「七海くんや灰原くんみたいな男の子には優しいけど………やっぱり私みたいな女には…」


はらはらと涙を流す田中さん。美少女って泣いてても可愛いんだな



・・・はっ！というかこれが"断罪イベント"じゃないか！？


間違いない！七海さんと灰原さんの顔が険しいし夏油さん五条さんは絶対零度の顔をしている！家入さんはなんかニヤニヤしてるけど……まあいいや！




田中「高専に居た時もたくさん嫌がらせされて……等級違いの任務だって割り当てられて、教科書を破られたり、靴箱の中に虫をいれられたり」



……うん！それ私がされてたことだね！でも、これ黙ってれば追放されるかも！！



しくしく泣く田中さんに灰原さんが寄り添う

さあ、断罪のはじまりだ！！



灰原「夢子・・・・そんなことありえないんだよ」



・・・ん？

23.→←21.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す