検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:190,369 hit

14. ページ15






高専はある日から重苦しい空気が漂っている




二級呪術師三人と四級呪術師一人で向かった二級任務


本来なら十分すぎる人員だったが


中身は産土神・・一級案件だった


しかも産土神という特性からその土地にいることで実力的には特級相当



とても彼らの手に負える任務ではなかった



結果として二級呪術師の内二名は重症一名は無傷だったが任務を破棄し逃亡


そして四級呪術師は行方不明状況的に存命は絶望的と思われる



そんな報告を聞いて同期の家入は頭を抱え夏油も悲痛に顔を歪ませ五条は認めないと探し回った



助けられた後輩は自分達の勝手な行動により招いた結果だと一人は後悔し泣き崩れ一人は自分を責めるように歯を食いしばった



そして一人は涙を見せながら"笑った"






__________





夏油「硝子おつかれ。悟は?」


家入「また"あそこ"」



"四つ"並ぶ机に二人しかいない教室



よくある光景だしそもそも一人は入学式以来登校なんてしていなかった


任務ですれ違うことだってあるし教室に全員揃ったことなんてないはずなのに


何故かいつもより広く感じる




あの任務から数ヶ月





五条はまだ行方不明の同級生を探している



同級生のことをあからさまに嫌っていたのは紛れもなく五条悟だ



冷たい態度や言葉をかけていたことは同期だけでなく後輩も知っている


A本人だって嫌われていると思っていただろう



だが同期の二人だけは知っている



輪の中に入ってこない同級生が教室に来る度目で追っていたこと


任務だと聞けば帰ってくるまで玄関で待っていたこと



一度だけその同級生とお菓子のことで揉めた時ひどく落ち込んでいたこと


代わりの菓子折を探して結局渡せなかったことを




五条悟本人も気づいていないかもしれないが彼は彼女を嫌ってなどいなかった



ただ、彼にとって初めてできた信頼できる同期という存在


初めてできた友達の中に仲間はずれがいるのが嫌だっただけ



寂しいという感情や伝え方を彼は知らなかっただけ




夏油「私もこの後任務だから終わったら悟と合流して探すよ」


家入「ん、私の分もよろしく」



家入は余程のことがないと高専から出られない。貴重な回復要員だからだ



夏油は連日酷使した重い体をあげながら"山奥への任務"へと向かった

15.→←13.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (506 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
841人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おこげ - 佐藤さんととうじのコンビ好き (3月29日 20時) (レス) @page22 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
、、、 - 佐藤さんが推しになりそうです (1月31日 15時) (レス) @page26 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるんず(プロフ) - 最後の 続きは玉犬が食べました。 はとても面白かった! (10月7日 7時) (レス) @page27 id: 2f47e6bea6 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!佐藤さん……元は男だったのか?!とても楽しく読ませて貰いました! (2021年11月10日 19時) (レス) @page27 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 佐藤さん転生者だったのか……! (2021年11月10日 1時) (レス) @page27 id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山茶花 | 作成日時:2021年10月16日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。