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高専はある日から重苦しい空気が漂っている
二級呪術師三人と四級呪術師一人で向かった二級任務
本来なら十分すぎる人員だったが
中身は産土神・・一級案件だった
しかも産土神という特性からその土地にいることで実力的には特級相当
とても彼らの手に負える任務ではなかった
結果として二級呪術師の内二名は重症一名は無傷だったが任務を破棄し逃亡
そして四級呪術師は行方不明状況的に存命は絶望的と思われる
そんな報告を聞いて同期の家入は頭を抱え夏油も悲痛に顔を歪ませ五条は認めないと探し回った
助けられた後輩は自分達の勝手な行動により招いた結果だと一人は後悔し泣き崩れ一人は自分を責めるように歯を食いしばった
そして一人は涙を見せながら"笑った"
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夏油「硝子おつかれ。悟は?」
家入「また"あそこ"」
"四つ"並ぶ机に二人しかいない教室
よくある光景だしそもそも一人は入学式以来登校なんてしていなかった
任務ですれ違うことだってあるし教室に全員揃ったことなんてないはずなのに
何故かいつもより広く感じる
あの任務から数ヶ月
五条はまだ行方不明の同級生を探している
同級生のことをあからさまに嫌っていたのは紛れもなく五条悟だ
冷たい態度や言葉をかけていたことは同期だけでなく後輩も知っている
A本人だって嫌われていると思っていただろう
だが同期の二人だけは知っている
輪の中に入ってこない同級生が教室に来る度目で追っていたこと
任務だと聞けば帰ってくるまで玄関で待っていたこと
一度だけその同級生とお菓子のことで揉めた時ひどく落ち込んでいたこと
代わりの菓子折を探して結局渡せなかったことを
五条悟本人も気づいていないかもしれないが彼は彼女を嫌ってなどいなかった
ただ、彼にとって初めてできた信頼できる同期という存在
初めてできた友達の中に仲間はずれがいるのが嫌だっただけ
寂しいという感情や伝え方を彼は知らなかっただけ
夏油「私もこの後任務だから終わったら悟と合流して探すよ」
家入「ん、私の分もよろしく」
家入は余程のことがないと高専から出られない。貴重な回復要員だからだ
夏油は連日酷使した重い体をあげながら"山奥への任務"へと向かった
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おこげ - 佐藤さんととうじのコンビ好き (3月29日 20時) (レス) @page22 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
、、、 - 佐藤さんが推しになりそうです (1月31日 15時) (レス) @page26 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるんず(プロフ) - 最後の 続きは玉犬が食べました。 はとても面白かった! (10月7日 7時) (レス) @page27 id: 2f47e6bea6 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!佐藤さん……元は男だったのか?!とても楽しく読ませて貰いました! (2021年11月10日 19時) (レス) @page27 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 佐藤さん転生者だったのか……! (2021年11月10日 1時) (レス) @page27 id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2021年10月16日 2時