【呪術廻戦】悪女になるには・・

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嫌な予想ほど当たるもんだ




絶対絶命ってところか？




呪霊相手にボロボロの二年の"二人"



そう、二人


七海建人と灰原雄



二人ともボロボロで虫の息だ


その後ろで泣きそうな顔している田中夢子



泣いてる暇があるなら隙を作るなりなんなりして逃げ道を作り出せよ




まあ、二人の騎士に守られてるっていう意味ではヒロインらしいのかな？



まあ、なんでもいいや。相手は産土神、一級案件


二年だけで適う相手じゃない



かといって私が突然助けに入っても連携できるか微妙だしな



私は透過術式を自分にかけて透明人間になった



灰原さんに向かって攻撃を仕掛けた呪霊の前で呪具で薙ぎ払う



「「！？」」



突然呪霊の手が弾けて消えたんだからそらビックリするよな



今のうちにさっさと逃げるなりすればいい。幸い一人は無傷なんだしどうにか引っ張って逃げれるだ・・



田中「二人とも！死なないで！」



・・・・は？



いや、泣いてる暇あったら逃げろよ、死なないでって頼めば死なないのか？んなわけあるか



人は簡単に死ぬ



願ったって望んたって行動しなければ何も起こらない



あーー！！もう！クソったれ！




透過してるんだから実物に触れたらそれは解ける



私は七海さんと灰原さんの腕を掴んで田中さんの元まで放り投げた




七海「なっ！？」


灰原「ぐあっ！？」



田中「・・え？」




目を見開く二人と呆然とする一人




『何ぼーっとしてんの！早く逃げる！！』




七海「な、なんで」

灰原「せ、んぱい」



『早くいけ！邪魔だ！！』




私の言葉にハッとした三人は急いでその場を立ち去った




相手は一級。私だって一級の実力はあるだから




『ほぼ、特級じゃんか！くそったれ！！！』




祓えたのは祓えた、ただもう体力がない


腹から血が垂れ流してある、もうだめだ



呪力はもうない、ここで死ぬ？ははっ、笑えない



まだ何もしてない、何も叶えてない




五条「四季折！どこだ！いたら返事しろ！」






五条さん？何を必死になって



ああ、同期が死にそうだから心配してくれてるのかな

意外と優しいところあるんだな



私は五条さんに気づいてもらおうと手を伸ばそうとした

その時



田中「なんだ生きてたんですね。夢主は私だけのはずなのに邪魔ばっかりして、まあ救済はしたし先輩はもう用済みですよ」




夢主…？救済…？



にっこりと笑う田中さんの顔を最後に私は意識を失った

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