【呪術廻戦】今日も年上事務員に翻弄される (ページ7)

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『甚爾さん今日の晩御飯は何がいいですか？』

甚爾「にく」

『昨日もそう言ってたじゃないですか。うーん、じゃあ肉じゃがにしますね』

Aの肩に頭をのせ腰に手を回しながらくっつく大男

その様子に夏油は持ってきた報告書をグシャリと握りつぶした

最近の夏油のストレスの原因

目の前の好きな人にくっつくこの男、伏黒甚爾である

この男はAが突然連れて帰り何故か同棲を始めそして高専の非常勤講師になった

そもそもは定食にもつかず女の元をあっち行きこっち行きとウロウロするまあ俗に言うヒモだったらしいが経歴を辿ればあの御三家の禪院の生まれだという

しかもかなり強く体術で夏油や五条が転がされるのはもちろん術式ありでも勝つことは未だできていない

そんな男が想い人と同棲

しかもくしくも伏黒甚爾という男はAのタイプに当てはまっている

年上だし落ち着きは学生よりか大分あるだろう現にこの前は五条の煽りを聞き流し相手にもしていなかった

そしてこの男なのより女の庇護欲や母性を擽りまくるのだ

もともとAは世話好きの性格であり甚爾との相性もよかった

夏油の不安は募る一方だ

『あら、夏油くんお疲れ様です。報告書の提出に？』

そんな夏油の不安を知ってか知らずかAはいつも通りの笑顔を夏油に向ける

夏油「あ、はい。でもクシャクシャになってしまったので書き直しますね。」

『え、いいですよ。これくらいなら読めますし私が書き移せば』

夏油「でも、私がしたことなのでここで書いてもいいですか？」

夏油はこれ以上Aと甚爾が二人きりでいるのに耐えられなかった

どうにかして邪魔したかったしなんなら甚爾を追い出したかった

甚爾「・・へぇ、なるほどなぁ」

夏油「ｯｯ」

人生経験の差か伏黒甚爾のその辺のスキルが高すぎるのか今の会話ですぐに察したらしい甚爾はニヤニヤと夏油を見ている

『？』

当事者のAはぽかんと首を傾げている

『夏油くん新しい紙です。あ、それとここで書くなら邪魔にならないように私たちは出ていきますね！』

夏油「え、」

甚爾「ぶっは、」

ほら行きますよと甚爾の背中をおして事務室を出ていくAに夏油は固まるだけで何も声をかけれなかった