【呪術廻戦】五条家の完璧な女中

本音 ページ16

『＿＿＿___というわけで恥ずかしくなったので逃げてきました』



家入「今の話で恥ずかしがってる要素が見当たらなかったんだが」



『こんなに顔が赤いのに？』


家入「いつも通りだ。あと熱のせいだろ」



Aは五条の部屋を出ていった後家入の元へ来ていた



家入「告白・・ではないか。好きな人がいるなんて伝えて良かったのか？」



『ストレス発散なので悟様ならいい感じに拗れてくれるかと』


きっと傑さんあたりに当たり散らかしますよと笑うA



家入「あー、あいつならな」



その好きな人が自分という答えにたどり着くまでに何年かかるだろうなと鼻で笑う家入



家入「あ、チョコ食うか？」


貰ったんだけど甘いもの苦手なんだという家入にでは遠慮なくとチョコを口に含むA




『もぐもぐ…んくっ)悟様には少し甘さが足りないですね』


家入「あいつの舌おかしいからな。ん？いつから"悟様"呼びになったんだ？」



『あまりにも拗ねて可愛らしかったので』


家入「あれのどこが可愛いんだ」


『名前を呼んだら嬉しそうににやけてらっしゃいました。お可愛らしい』



家入「最強も惚れた女の前じゃかたなしか」


『悟様は完璧なんです』



家入「お前も完璧だろ？」



『私は全然完璧なんかじゃない……』


家入「・・・」




家入はゆっくり立ち上がり水を取りに行く


『わたしにできることなんて…悟様を手のひらでころがすぐらい』



家入「いや、十分凄いだろ」


ん、と水を渡す家入


『悟様はなんでもできて、強くて、でも素直になれない不器用さがお可愛らしくて』


家入「はいはい」


『家の重圧からも逃げてらっしゃるように見えてきちんと向き合ってらしてお可愛らしくて』


家入「うんうん」


『可愛くて、かっこよくて、瞳が吸い込まれるように美しくて……ほんと……に、すてきなか、た……』




こてんと家入のベットの上で寝てしまったA


家入「・・まさかの弱点だったな」



家入はチョコが入っていた箱を見ながらため息をついた



品名:ウィスキーボンボン


家入「酔ったAの動画あいつに見せたら発狂するんだろうな」



家入は静かに煙草を吸った

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