クレーム対応 ページ13
「深海、五条の坊がまたご隠居に」
『すぐにお詫びの品を準備します』
「深海さん、若様が部屋には入るなとお掃除が出来なくて」
『代わりに私がやっておきます』
「深海様。悟様が婚約してくださらないのは私に魅力がないから……」
『いいえ、若様は自分以外のことは気にかけないような類を見ないクズです。ご令嬢が悪いわけではございません』
「深海さん、五条くんが報告書を書いてくれなくて…」
『チェックするだけの簡易的な報告書を作成しました。後でまとめるので補助監督さんはこれを若様に渡してください』
「深海」
「深海さん」
「深海様」
若様のことで、五条くんのことで、悟様のことで
子供の頃、屋敷にいた時、高専に来た時
五条悟という存在は必ずAについてまわる
これがAがなんの力もなく器量もない女だったらここまで頼られることはなかっただろう
ただAは完璧だった
五条悟に苦言を呈せて、五条悟を従わせることができて、そして呪術界の重鎮、屋敷の女中、婚約候補のご令嬢、補助監督
みんなが皆Aに頼りその期待に全て答えてきた
とはいえAも人間だ
ストレスも溜まる
『おはようございます。傑さん！硝子さん！』
家入「おはー、今日は機嫌良さそうだね？」
夏油「おはよう。何かいい事でもあった？」
『ええ、実家から好物の漬物が送られてきて』
家入「好物が婆さんみたいだな」
夏油「それは良かったね」
教室で他愛もない会話をする
家入、夏油、深海の三人が朝の教室で話すいつもの光景
それを五条がぶすくれながら見る
それがいつも通り
五条「A」
『若様？』
いつも通りの授業が始まるはずだったのに五条がAの前に立ちため息をついた
名前を呼んで欲しいと拗らせて口を聞かない宣言をして初めてのまともな会話だった
まともかどうかは置いておいて
五条「授業さぼんぞ」
『はい？』
ぽかんとする二人を教室に残して五条はAの腕を引いて教室を去った
『若様』
五条「・・・」
『若様授業が』
五条「・・・」
『ｯｯ、悟様！』
五条「ﾋﾟﾀｯ)」
前をずんずんと歩く五条は自分の長い股下がAとの距離を取ることなんて気にせず歩くのでちょこちょこと小走りでAが追いかける
何度か呼びかけて仕方なく名前を呼んだAにムスッと拗ねた顔で振り向いた五条
五条「お前、熱あんだろ」
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すいさい - あ、あああああ、、、、めっちゃ好き、、、主さん天才すぎる、、、、 (8月11日 18時) (
レス) @page36 id: fca39fd98f (このIDを非表示/違反報告)
KOHANA - 最高！大好き！らぶです！！！ (7月27日 13時) (レス) @page9 id: 9c2ec6ca1c (このIDを非表示/違反報告)
RNA - ただ一言言わせて下さい。大好きです！！！！！ (2022年11月21日 21時) (レス) @page36 id: 98f894640f (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - 平和的で超面白くって、とにかく最高でした！ (2022年3月22日 17時) (レス) @page36 id: e05da2b2a4 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - こんな面白いの久々だ。 (2022年1月10日 22時) (レス) @page33 id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年5月24日 19時
