【呪術廻戦】最強の婚約者を辞めたい

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"黒髪で気遣いのできる人が好きなんだと"



いやいや、それだけで傑のことが好きと決まったわけじゃねーし


"傑のことイケメンって言ってたな"


まあ、あいつは俺の次にイケメンだしそもそも比較対象が少ないんだからイケメンって言うくらい別に



・・え？比較対象って俺じゃね？じゃあら俺は傑よりイケメンじゃないってこと？


え、イケメンだよな俺？Aにとって俺はイケメンじゃないの？え、泣きそうなんだが



『五条様着きましたよ』



五条「え？ああ」


そうだ

家に呼び出されてAと二人で実家に帰ってきてたんだった


つーか、また様呼びになってるし


二人で部屋で待つが会話はない。Aは俺が話しかけないと自分から話しかけることは一切ない


なんなの？俺と喋りたくないの？


あー、だめだ、硝子の話聞いてからイライラがおさまんねぇ



結局呼び出された内容は学校はどうだとか仲良くやってるかとくだらねぇものだった


仲良くやってるかと聞かれたAはもちろんでございますと答えた。俺にだけ未だ敬語なのにどこが仲良いんだ？

あー、いらいらする




五条「ちっ、くだらないことで呼び出しやがって」



『ご当主さまも心配されているのですよ悟様』



五条「なんでまた様？」

『本家ですので』


他の方の目もありますからと続けるA


はいはい、分かってましたよこいつがそーいうの気にするやつだってのは



意味わかんねー文句言ってきたやつは俺が黙らせるのに



そんなに頼りない？俺五条悟だよ？


そんなことを考えていたら一人で帰るとか言い出した。ふざけんな合法的に密室(車)に二人っきりになれる(運転手わすれないであげて)チャンスを逃してたまるかよ



『そうですね。・・黒は気が利きますから車内はリラックスできると思いますよ』


Aの話にたまに出てくる"黒"


いつも一緒にいるだとか可愛いだとか言ってるから犬か何かだと思ってたが人間らしい


五条「男？」

『ええ』

五条「そいつ黒髪？」




俺の質問に？と首を傾げた後栗色だったと思うと答えた


いや、何聞いてんだ俺


別に黒髪で気遣いができるからって全員Aが好きになる訳じゃないし



ん？その理論で言えば俺も髪を染めれば好きになってもらえる？




『どんな色でもお似合いになるとは思いますがもったいないですね。こんなに美しいのに』



俺が零した一言にそう返したA



ああ、やばい、



これ以上好きにさせないでよ

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