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気がつけば海に来ていた
あれから電車で行ける所まで行ってどこかも分からない無人の駅に降りた
とぼとぼと歩いていると道が開けて海にでた
大嫌いな海
私の存在なんてちっぽけに思えるくらい海は静かに大きく広がっている
拳の中にある124円
三桁を超えるまで貯めた貯金は一晩で消えた
私の手の中のこの124円が全財産
『もう……終わろう……』
大嫌いな海に一歩、また一歩と近づく
体が重い、足が前に出ない、
ここまで来ても体が死を拒絶するのに虫唾が走る
「お嬢さんや」
『・・・』
黒いローブを身にまとった老婆が私を見ていた
手招きされるまま老婆に近づく
「ほら」
老婆に真っ白な紙を渡される
どこにでもある普通の紙
からかわれているのか今にも死にそうな私をとめるために気を引いただけなのか
まあ、どうでもいい
『ありがと』
誰かにお礼を言ったのなんていつぶりだろう
私はまた海の方へ向き直した
「お代は？」
ああ。こんな所でも騙されるのか
『全財産』
そう言って手持ちの124円を渡した
ただの紙に124円なんて破格の値段でしょ？
老婆は怒ることもせずに確かにと受け取った
「入学届けだよ。大事にもって入学式には遅れぬように」
この白紙の紙が入学届け？
そういえばまだ大学の入学届けもだしてないな、もう締切もすぎただろう
海に向かい歩き出しもう一度振り返ると老婆の姿はなかった
あれは死神だったのだろうか
老婆の死神なんて初めて聞いたけど
まあ、これから死ぬから関係ないか
海に入る直前
一羽のカラスが鳴いた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
クロウリー「おめでとうございます！入試全て満点！！貴方は特待生として入学を認めますよ！」
『・・・・は、』
目が覚めたら仮面の変な男がいた
一人でクラッカーをパンパン鳴らし飛び級なんて初ですよー！とテンションが高い
私死んだはずじゃ
海に行って、老婆に………
あれ、なんで海に行ったんだっけ、なんで死のうとしたんだっけ
クロウリー「おやおや、まだ混乱してるみたいですね。今日からここが貴方の家ですよ！そして私は貴方の保護者つまりパパです！！」
もしかして私は"変態"に誘拐されたんだろうか
クロウリー「貴方は今日からA・クラウンと名乗りなさい」
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ディアソムニア大好き - おっふ...けーくん落ちとか神すぎだろ！！！！主さん。好きです（唐突な告白） (6月5日 18時) (
レス) @page43 id: 32c154531a (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - こんにちはー！ヤバイです闇有りけーくん推しなので嬉しいという感情しかありませぬ。番外編をお願いします！ (2022年3月12日 17時) (レス) @page39 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカ - ケイト・ダイヤモンドくん推しの方。墓は作ったんでどうぞ。俺もケイト推しなんだよぉおおおお。もう胸取れてしまいましたンゴ。ていうことで山茶花さん神と呼んでも？ (2021年11月8日 1時) (レス) @page39 id: bad4bd5acc (このIDを非表示/違反報告)
かく。(プロフ) - 完結おめでとうございます！！長編ってどう終わらすか不安になってきますよね...(終わらせないで更停する人) (2021年11月3日 23時) (レス) @page43 id: e626b47973 (このIDを非表示/違反報告)
漣フィオ。(プロフ) - うわあああああ！完結したアア、すいません煩くて。夢主誤爆しちゃったなぁ…。…十分描くの上手いと思うけどなぁ… (2021年11月3日 8時) (レス) @page42 id: 912a846180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年4月16日 23時
