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『ふふっ、結構完璧じゃない？』
部屋の掃除にもてなしの料理の準備そしてドレスにメイクと婚約者を出迎える準備は整った
先程まで婚約者の存在自体忘れてたとは思えないほどの手際だ
本来は使用人がするはずの準備なのだがこの離宮には使用人はほとんどいない
婚約者ってなんだったけなと思わせる働きぶりを見せるAは誰かに世話されることが苦手で王宮からの申し入れを断りせめてとあてがわれた3人の侍従のみを交代制でそばに置いている
｢公女様そのような事は私共がやりますからと何度も申し上げていますのに｣
本日の側仕えの若い女性が困ったように眉を下げる
『いいのよ。それよりこのドレス似合うかしら？』
｢ええ、とてもお似合いです｣
『ありがとう。あ、もうすぐ3時だわ。ティータイムの準備をしましょう』
｢え、公女様今から、殿下が来られるかも知れませんのに？｣
せっかくレオナのために準備したのに何を言い出すんだと首を傾げる侍女
『あ、そうだったわね。忘れてたわ。あ、殿下は甘いもの好きかしら？用意しましょーと』
Aはせっかちというか落ち着きがない。王妃のようにペラペラ話すしやりたくなったらすぐやるまあ、所謂自由人だ
だからこそ4年婚約者があいに来なくても気にしなかったし、そんなのいたかしらくらいの認識なのだ
そんな婚約者の天真爛漫さを知らないレオナは未だ離宮の門の前で立ちつくしていた
レオナ｢・・はあ、何してんだ俺は｣
四年も待たせた婚約者にどんな顔して会えばいいのか何を話したらいいのか、女性を尊重する社会で育ったレオナは相手を傷つけないようにするのに頭を悩ませていた
チェカ｢おじたーん！｣
レオナ｢ぐっ、…チェカ｣
甥の容赦ないみぞおちへのタックル(ハグ)に顔を歪めつつも受け取めるレオナ
チェカ｢おねーたんが待ってるよー！可愛い格好して出迎える準備中なんだってー！｣
実際は寝巻きであうのはまずいよなと着替えだしたAだったがチェカの言葉からは初めて会う婚約者に可愛い格好で会いたいとなんとも健気な乙女に聞こえるだろう
それはレオナも同じでさらに頭を抱えた
本当にどんな顔をすればいいか分からなくなったレオナは額に手をあてる
『チェカくーん？どこいったの？』
俯いたレオナにやわらかい心地よい声が届く
『あら？貴方もしかして私の婚約者様？』
銀髪を揺らし無垢な少女のように笑う姿に目を奪われた
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零(プロフ) - すごくいい尊死してもうた…( ´ཫ` ) (2022年12月26日 20時) (
レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
わーー(プロフ) - あぁ…心が安らぎましたあああああ好きです！！！！！！ (2022年11月17日 19時) (レス) @page26 id: 79a34b7d95 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 幸せ……( ´ཫ` ) (2022年7月19日 4時) (レス) @page26 id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ローズの薔薇 - おじたんと結婚でs(((婚約だわ！！おじたーん！(((作者様神ですか？おじたん書くとかウチなら無理です。はい (2022年4月11日 14時) (レス) @page26 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - ゆいかさん» ありがとうございます！ (2021年2月21日 12時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年2月19日 22時
