青春 ページ18
『ふふっ、楽しかったわ本当に』
目を細め何度も思い出したように笑うA
レオナ「何回目だ、聞き飽きた」
学園の食堂で週末デートの感想を嬉しそうに述べるAにレオナは呆れつつもその顔は優しい
監督生「うわぁ、レオナ先輩ってあんな顔できたんだ」
ジャック「普段あんな笑顔でねぇぞ？気味悪いくらいだ」
ラギー「監督生くんもジャックくんも距離離れてるとは言え聞こえてると思うっすよ」
食堂の窓際の席で二人きりの世界を繰り広げてるとはいえ二人とも獣人だ耳はいい
その証拠にAは監督生達に向けてにこにこと手を振っている
Aはレオナの肩を叩き何やら嬉しそうにレオナの耳に何かを話す
監督生「Aさんなんて言ってるんですか？」
獣人ではない監督生は獣人であるラギーに聞く
ラギー「"私も貴方のこと優しい笑顔でみれてるかしら？"ですって、いやー、破壊力すごいっすね」
ラギーの言うようにレオナは遠目から見ても分かるほど動揺していた
監督生の席からは見えずらいが彼の肌は真っ赤に染まっていた
『ふふっ、ユウったらずっとこっち見てるわ』
ユウだけでなく他の生徒も二人の様子を見ている
レオナ「女と男が二人でいりゃ目立つだろ」
ここは男子校。思春期男子が大勢いる中明らかに恋人の時間を過ごす二人に嫉妬と羨望の目が向けられるのは仕方ないことだろう
『まるで高校生のカップルみたいだものね』
青春だわと笑うAにレオナは眉をよせる
レオナ「今は違うって言うのか？」
今は婚約者という肩書きがあるがいずれは伴侶となる。レオナはAと出会い関わっていく中彼女の存在はただの肩書きでとめられるものではなくなっていた
『あら、ごめんなさい。そうね今は私も学生だったわ』
違うそこじゃないとレオナは言いたかったが素直に言える性格ではないのだ
レオナ「……お前、いつまでここにいるんだ？」
体験入学というくらいなのだから期限はあるだろう
『後１ヶ月はいる予定よ。ごめんなさいね貴方が嫌ならすぐにでも帰るわ』
レオナ「そういうことじゃねぇ。・・まだいられるなら」
その先の言葉は出ない
レオナはつくづく自分の素直ではない性格に呆れる
『嫌じゃないなら貴方のそばに居たいわ。学園での貴方を見ていたい』
レオナが言えなかった言葉をすんなりと伝えるAに敵わないなとレオナはまたふっと笑った
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零(プロフ) - すごくいい尊死してもうた…( ´ཫ` ) (2022年12月26日 20時) (
レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
わーー(プロフ) - あぁ…心が安らぎましたあああああ好きです！！！！！！ (2022年11月17日 19時) (レス) @page26 id: 79a34b7d95 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 幸せ……( ´ཫ` ) (2022年7月19日 4時) (レス) @page26 id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ローズの薔薇 - おじたんと結婚でs(((婚約だわ！！おじたーん！(((作者様神ですか？おじたん書くとかウチなら無理です。はい (2022年4月11日 14時) (レス) @page26 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - ゆいかさん» ありがとうございます！ (2021年2月21日 12時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年2月19日 22時
