世界から見放された吸血少女は異世界で飼われる3

愛されたい104 ページ14

:エリ___ート・バ______ー:
上記の人物は_____であり、___帝国との_____で__________である。
彼女は_____で、多くの_____が行われており、血を浴びると美しくなる______彼女は"血の伯爵夫人"と呼ばれ________________。
また、彼女が"吸血鬼"といった噂も______________
彼女は 1614年8月21日に死亡が確認され_____
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以上が上記の人物の報告である。また、"彼女の遺体は何者かにより持ち出され現在も行方不明"である。




パタン……


クロ「困りましたねぇ…」


崩れ落ちた植物園からひとつの手帳を見つけ読んだクロウリーはふぅとため息をつく



所々読めなくなった所はあったが彼は理解した



目の前は騒がしいく荒れているのに何故かクロウリーの耳にはしんと聞こえる。


いや、"彼女の声"だけが耳に響くのだ



『若い女の血を寄越しなさい。純血の血を汚れなき血を浴びることで私は美しくなれる』

〈血なんて飲みたくない、私はただ普通の人間になりたい〉


『永遠に美しく綺麗な体を手に入れるのよ』

〈死ねない体なんていやだ、歳をとりたいみんなと同じように〉


『私の邪魔をするやつはみんな消してやる！！』

〈傷つきたくない、傷つけたくない…みんな、私に近づかないで〉





交互に聞こえる彼女の声と本心



見た目は変わり果ててしまったというのにその美しさは失われることは無い




彼女の友人のユウは涙を流し助けるからと叫ぶ



彼女のクラスメイトは俺たちが何とかしてやると笑う



彼女の先輩たちは慈しみの目で安心しろと語り掛ける



彼女の先生達はこれが終わったらお説教だどれだけ愛されてるか分からせてやると意気込む





通常オーバーブロットした際にはブロットの化身が現れる




しかし彼女は化身が中に現れてしまい意志を持ち動いている。まるでかつての血の伯爵夫人のように



化身を倒すと彼女自身にも影響が出るだろう




しかし、背に腹はかえられない




命を救うよりも大事なことは存在しないのだから





この学園の長はゆっくりと彼女に歩みよる





そうして出会った頃に掛けたあの言葉を放つ






クロ「私が救ってあげましょう！
"制服を着て授業を受けて美味しい食事を食べて過ごすんですよ！"
助けてあげます。"私、優しいので"！」





この日、曇天の空はあけ





一人の"人間"が救われた。

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