【呪術廻戦】前世刀に愛された女は今世で呪われました(笑)って笑えねぇよ

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灰原「よろしくお願いします！」

七海「灰原声がでかい。よろしくお願いします」



ビシッと敬礼する元気な子と深々とお辞儀する真面目な子



高専一年生の2人と私は初任務に向かっている



『よろしくお願いします。学年は上だけど呪術師としては後輩だから色々教えてね』


灰原くんと七海くんは物凄くいい子だった


初めての任務も丁寧に教えてくれて報告書の書き方も教えてくれて道路も白線の内側を歩くように・・・あれ？これ、私子供扱いされてない？




〔大将は小さいからな〕



体は小さいのに声は低くてやけに男前な今日の近侍に笑われる


今日の任務だって顕現させる前にお得意のｽﾞｪｪﾘｬｧｧって柄まで通してくれたから二人から見たらオートで祓ったように見えてる




灰原「刀夜さんは式神使いなんですよね？どんな式神なんですか！」

七海「さっきは式神は呼び出さずに祓ったように見えましたが」



『ああ、この子達私が呪霊に近づくの嫌がるから呼び出す前に祓っちゃうんだよね』




Aの言葉に灰原はすごい！と関心したが対象に七海は渋い顔をした



Aはいま"この子達"と式神のことをそう呼んだ。呪いを使役するにしては親しすぎるように聞こえる



呪術師が呪いに執着してしまうと本末転倒だ。七海は危ういなと思いながら初対面の自分が口出しするのもと口を噤んだ



『あ、じゃあ呼んでみる？"薬研藤四郎"出ておいで』




七海が考えている内に灰原と話をすすめていたのか式神を見せる流れになったらしい



呪力は大丈夫なんですかと問いかけて七海は口を止めた



季節外れの桜が散り顕現した濡れ羽色の髪の少年

白い肌に細い体躯




〔お？なんだ？若旦那達俺っちに驚いてるみたいだな？〕



若旦那・・・ああ、この二人のことか



薬研って見た目の割には歳いってる(刀剣男士は全員そうだけど)からたまに言葉遣いで驚くんだよな




灰原「子供！？女の子？男の子？どっちにしても凄い美人だね！」


七海「男の子だとしたら美人は失礼なのでは」




あ、そっか薬研って見た目だけなら可憐な美少女に見えないことも無いもんね。声と男前の態度のおかげで失念してたな



〔俺っちは男だぜ？若旦那方に比べれば小さいだろうが惚れた女を守れるくらいには鍛えてるつもりだ〕



『・・・』



灰原「なんて言ってるの？」

七海「顔が赤いですが大丈夫ですか？」



『僕、男の子だよ♡女の子と間違えないでってさ』

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