【ツイステ】世界から見放された吸血少女は異世界で飼われる2

愛されたい51 ページ8

【A】


オンボロ寮



ガチャ


ユウ「あ、おかえりAちゃん・・ってどうしたのその顔！すっごく顔色悪いよ！」



ユウさんに体を捕まれ大丈夫と心配される



『はい…大丈夫です。少し動揺してしまって……』



頭を抑えるとユウさんが心配して今日はもう休んでとベットで寝かされた



ユウ「夜の見回りもしなくていいからね！休んでね！おやすみ！」


バタン


『お、おやすみなさい！』



私を気遣って下さったなんとお優しいのだろう



それにしても



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グレ「私は吸血鬼なんだ」

グレ「騙していてごめんね」

グレ「ああ、老人の姿だったのは人間の目を誤魔化すためさ」

グレ「私も人の血を飲むのが嫌でね」

グレ「このことは君と私だけの秘密にしてくれるかい？」


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グレイさんが吸血鬼だったなんて…



私なんかよりずっと長く生きてらして辛いこともおありだったろうに私のために危険をおかして秘密を打ち明けて下さった



グレイさんはこちらの世界でも吸血鬼の扱いは酷いものだと仰ってた


学園長は変わり者だからここは安全だけど学園の外にでたら狩りの対象になってしまうとも



他にも私の知らない吸血鬼のことについて教えて下さった





『・・ふふっ』



顔がにやけてしまう。初めてちゃんと同族と話したから嬉しくなってしまったんだろう。



ずっと餌として吸血鬼をおびき出して仲間が狩られる所を見てきた後ろめたさがあったからグレイさんが私のことを受け入れてくださって本当に嬉しい




グレイさんのことはユウさんや学園長にも秘密にして欲しいと頼まれた




隠し事は心苦しいけど吸血鬼とバレるリスクは避けたいだろうグレイさんは人として生活してるのだから



こんな小さなことでも誰かの役に立てるというのは嬉しいものだ



私は同族に出逢えた興奮を抑えるためにも今日はいいと断られた夜の見回りをすることにした



_____



『特に異常はなし………と』



オンボロ寮の外部屋の中を見回り最後にユウさんの部屋に入る




ユウ「すー…すー……」



ユウさんの寝姿を確認して布団をかけ直した後部屋を出ようとした時





ー誰かそこにいるの？ー



鏡の中に影が浮かび声がした



『な、なに…？』



ふっ……



影は瞬きする間に無くなり呆然と立ち尽くす私の姿が鏡にうつった

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