【呪術廻戦】さしす組の同期は最強ぼっち

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・七海健人視点




現在二人しかいない特級呪術師



そのうちの一人は高専在学中の二年生蒼和A



在学中と言っても校内で彼女の姿を見ることはなく同期でさえまともに話したことは無いという


そんな実在するかも分からない幻のような彼女と任務に行くことになった


聞いた時は耳を疑ったが隣にいた同期の灰原が"A先輩と任務！？いいなー！"といわれた



あいつはなんで蒼和Aと知り合いなんだ


同期のコミュ力に感心しながらも不安は拭えなかった


なんせ相手は一年で特級呪術師になった天才


良くも悪くも変わった人間が多い呪術界だ


特級呪術師となればその実力派に天狗になっているか他の術師を見下しているかもしくは無関心か



蒼和Aの悪い噂は聞いたことは無いがなにせ呪術界は腐ってる


強いものに媚びを売るように悪い噂なんて流さないだろう


噂なんて当てにならない





『あ、え、えっと、呪術こうしぇ………』



・・噛んだな



噂は当てにならいとは言ったがこれは別方向で当てになってない



目の前の女性は特級呪術師とは思えないほど至って普通の女子高生だった


なんでもない風を装っているが耳は真っ赤だ


噛んだことに照れてるのかこういう時灰原のように噛みましたね！！と堂々と言える精神力が私にあれば良かったのだが生憎持ち合わせていない



しばらくの無言の後に任務の内容を確認してその時に彼女の名前を呼ぶときょとんと驚いた顔をされた




私の名前知ってたんだ



その言葉に今度はこちらがぽかんとする



特級呪術師だぞ？


この世界でその名前を知らない人間がいないはずないだろう



有名なのでと当たり障りのない答えを返すとああ、そうなんだ…と何故か遠い目をされた



それで彼女との会話は終了した

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