ごめんね、おれ…

２話 ページ2

side慧





褒められて満足したのか大ちゃんは椅子に座った。


そして自分の隣にある椅子を叩く。



ar「いのちゃん！こっち！」



ああ、座れってこと｡


言われるがまま横に座ると大ちゃんが俺の方に手を伸ばしてきた。


え、なに！？


突然の事に驚いて目を瞑ると頭に手が乗る感触。


え…




ar「いーこいーこ！」




なにが！？


大ちゃん！？


そんな念を込めて見つめてみても大ちゃんは気付く様子もない。



in「うん、ありがと？」



一応褒めてもらって嬉しかったのは事実なのでお礼を言う。


するとなぜか大ちゃんは赤面して俯く。


えっ！？


驚いて横を見れば、やまだがすごい顔で睨んできた。


ほんとにアイドルかよ…。



ym「いちゃいちゃしないで！」




え〜してないんだけど〜！



in「してないよ？…やまだなんか耳赤い？」



今気付いたけど、なんか照れてる？


大ちゃんがなんかした？


いやまさか…


困った俺は薮を見る


するとハァ…と溜息をつかれた。


ええ…



cn「おはよー!いのちゃん、今日もかわいーね！」



yt「だね！はい、チーズ！」



写真！？


唐突だね！？


取り敢えず笑っておく。



yt「おっけー！かわいいよ！」



おう、ありがと…。



kt「Good morning」



hk「え〜っと、おはよう？」



tk「はよっす。…衣装に着替えねぇの？」



忘れてた…。



in「忘れてた！着替えに行こ！」



全員揃ったし！


そう言って全員で、着替えに向かう。


んん、やっぱ楽しいなぁ〜



cn「…ちゃん、いのちゃん？」



in「え、あ、そーだね！」



やっべ聞いてなかった！



cn「も〜今話聞いてなかったでしょ〜！」



ごめ〜んと謝りながら着替え終わって撮影現場に向かう。


俺一人のところはさくっと撮り終わって暇な時間〜。


あ〜超暇〜。


なんか刺激が欲しいな〜。



yb「なぁ、伊野尾、ちょっと。」



in「ほぇ？」



なに、え、説教ですか？


心当たりないんですけど？


でもまぁ、暇だったわけだしね…。


行かない理由もないし…？


ついていくっきゃないよね！


やなことじゃなきゃいいなぁ…。


こくんと頷けば、やぶぅはすたすたと歩き出した。


そしてそれに続く俺。


スタジオの誰にも見られないような隅っこに移動する。



in「で、何の用？」



何も話しだそうとしないやぶぅに苛立って先を促す。



yb「お前、なんか隠してる？」

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