世間的には浮気をしていますがこれっぽっちも私は悪くないしむしろ浮気の方が本命です【桃】

19 ページ21

さとみside

『ごめん、しばらく泊めて』
さ「ちょっと待て、ほっぺどうした」


突然家に来て何かと思えば、頬が腫れている上にびしょぬれ
外は雨だと言うのに、それでも傘もささずに一目散にここに来たのがわかる

何があったのかは何となく分かる

腸が煮えくり返る


『別れ話しようとしたら……なんか、叩かれて』


ほんとに叩いただけなのか？
こんなに腫れてるのに

急いでAをリビングに連れて行って、保冷剤をタオルにくるんで渡し
体を服用にバスタオルと服も渡す

流石にこれは俺も見過ごせない

当事者としても
Aの彼氏(・・)としても


さ「ごめん、俺ちょっと今から用事あるけど
家の中のもの勝手に使ってていいから」
『待って、さとみ何するつもり？』
さ「大丈夫、あとは俺がどうにかするから
風引かないように温まっとけよ」


俺の名前を呼んで止めようとするAを無視して靴を履く

これ以上Aになにかされたら、俺としてもたまったもんじゃない

傘立てから傘を取って外に出る


帰さない、これからはずっと俺のそばにいてもらう

あのクズは俺がどうにかするから




京介side


クソッ、俺はどこで間違えた

俺は、何も間違っていないはずだったのに
気がついたら思い通りでなくなっていた



ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



外は土砂降りだ
Aはきっと誰も頼れず帰ってきたに違いない

あいつが頼れるのなんて俺ぐらいのものだ



玄関へ歩き、ドアを開ける


京「反省したなら今回のことは許してやる」


ドアを開けながらそう言えば

誰かが玄関ドアを掴む



さ「反省すんのはオメェだろ









、








、








、









、









、









、









、









、









、









どうもはじめまして、お前をぶっ殺しに来た」

20→←18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す