お義兄さん、構わないでいいです【紫】

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ジェルside

ジ「えぇっと…呼ばれてきたけど…どうゆう状況なん？」
な「うちの妹が天才だった」
こ「待って、わかんないわかんない」


何がわけわからんって、初めて見るおそらくなーくんの妹と思わしき女の子(プリーツスカートにタイツでパーカーでフードかぶってて前髪で顔が見えない)

が椅子にめっちゃ緊張した状態で座ってて
その横に若干ひざまずいたなーくん

誰がどう見てもわけわからんやろ


さ「天才だったって、どうゆうシスコンの流れ？」
な「天才ボカロP様だった」
る「なんて方ですか」
な「人見知りPさん」
り「人見知りPさん！？」


いや、テンション上がる気持ちわかるんやけど
なーくんの妹ちゃん男性恐怖症やろ
大丈夫なんか？


『あ、え…ひ、ひ？』
な「お、落ち着こうね？」
『人…？』
な「そのレベル！？」
『………』


無言で椅子のキャスター部分をカラカラ言わせながら下がっていく
まぁ、うん
怖いよな
ごめんな

でも10mぐらい距離置かれるのはちょっと辛いで？


る「人見知りPさんって、あの…ですよね？」


るぅとがなーくんにか妹ちゃんにか曖昧な形で問いかけると
全力で首を縦に振る二人

一応確認やけど血はつながってないんよな？


な「そうだよ

デビューからわずか9ヶ月にして膨大な量の案件を扱って
その全てをめちゃくちゃヒットさせてるあの人見知りPさんだよ」
『は、ず…かし、から…』


初めて声聞いたけどかわええ声しとんな


な「俺もさっき知ったけどマジで天才」
『お、にいちゃん！』
な「俺の妹チートじゃない！？」
『ひ、きこも、り、だか、ら！！』









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実はこの日、生まれてから一番大きい声を出したのであった

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