お義兄さん、構わないでいいです【紫】

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ななもり。side

会社の社員さんからの視線が俺……否

俺の背中の方に向く

それもそのはず
だって


Aは俺の背中に“張り付いている”わけだから


な「A、自己紹介できる……かな？」
『……え、な、七森……A、で、す……』


そう、なぜか今回2m離れてほしがっていたA
初めての人が多いとなったら俺に引っ付いています

ゼロ距離
マジで引っ付いてる


『で、できな、い、こと、とか…、う、うま、く、はなせ、なかったり、で……め、めい、わ、く…かけちゃ、います……ご、ご、ごめなさっ……うっ』
な「だ、大丈夫！？」
『き、きれた、とこ、あたっ、て……』
な「む、無理しないで！？」


慌てて振り返ると、慌ててパーカーのフードを全力で下に下ろすA
あ、申し訳ないことした……


な「……人見知りなんです」
こ「大丈夫、僕はわかってる」
菊「無理は禁物ですし」
な「お話の練習できるかな？」
『が、がんば、る、』


てか、もとを正すと全部あの人のせいだよな

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