この恋、絶対炎上不可避【赤】

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Aside

『おはようございます』
｢おはようございます！｣
｢おはようございます、百合川さん！｣


現場に入ったら挨拶をするのは基本
しないなんて論外

だから私は、しない人が嫌い


｢あ！百合川ちゃーん！！！｣


殺意さえ湧くような声
嫌い中の嫌い
隣のお姉ちゃんも顔をしかめる


『おはようございます、瀧本さん』
瀧｢ジュンでいいって！｣
『すみません、色々な観点から私は男性の方は苗字でさん付けで呼ぶと決まってまして』
瀧｢プライベートじゃん？｣
『現場ですから』


瀧本ジュン

モデル上がりの大根役者
顔がいいモデルや女優にはすぐに手を出す

そして今狙われているのが私


瀧｢Aちゃん、ガードかたすぎ〜｣
『名前呼びを許した覚えはありません』
瀧｢距離感詰めた方がいいじゃん？｣
『さぁ？そんな詰めないと出来ないほど演技下手では無いので』


話しかけるな
マナーもなってないくせに
何様のつもり？

つか、あんたに合わせた演技しないといけなくてムカついてるんだけど


瀧｢連絡先ぐらい交換しよーよ！｣
『すみません、そうゆうのはマネージャーに一任していまして』
姉｢うちの百合川は事務所の看板ですので
スキャンダルには他の者とは別格の注意を払っていますので、異性同性問わず私を通してください｣
瀧｢マネージャーさん俺はダメなの？｣
姉｢様々な噂の飛び交う場所ですから
おわかり下さい｣


事務所も守りすぎ

瀧本ジュンレベルなら他にもいるのに


スキャンダル何回も潰してあげてるもんね
だからこいつも学ばないんだけどね

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