ぱぱのむすめがいい【桃】

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ななもり。side

さとみくんが幼児でお出かけしている間、つーちゃんのお世話を任された俺

改めて思う

可愛いいよね、天使だよね、ちょっとおっきくなったよね


『なーくん、なーくん』
な「ん？どしたの、つーちゃん」
『あのね、ぱぱのおたんじょうびちかいでしょ？』


あ、さとみくんあれからパパ呼び死守したんだ…
なんて言って死守したんだろ


な「そだねー。つーちゃんのパパ、もう少しで26歳だね」
『あのね、わたしね、おたんじょうびぷれぜんとあげたいの』
な「うんうん」
『でもね、ぱぱ、なにあげたらよろこぶかわかんないの…』


いや、たぶんさとみくん何でも喜ぶよ？
Twitterに上げると思うよ？
なんならダークマターあげても笑顔で完食すると思うよ？
バカにするやつがいたら多分、満面の笑みで潰しに行くと思うよ？
いや、その時は俺も潰しに行くけど


な「たぶんね、パパは何でも喜んでくれると思うよ？」
『んー…』
な「似顔絵とかどうかな？」
『それはね、まえあげちゃったの』


俺の手を引いて、編集部屋に入っていくつーちゃん
中を見れば額縁に入れて飾ってあるクレヨンで書かれた絵


さすがつぐみ！天才！画家になれるよ！パパ一生大事にするわ


とか言ってそー


な「パパ喜んでた？」
『うん
ぱぱいっしょうだいじにする！
って言ってた』


いや、まじで言ってるのかよ
気持ちはすごい分かるけど

俺も多分それやるけど


な「じゃあ、お料理してみる？なーくん手伝うよ？」
『きっちんは、あぶないからはいっちゃだめってやくそくなの』


キッチンレベルで禁止するって相当だね…
気持ちはすごい分かるけど


ふと、さっきまでつーちゃんが漢字のお勉強をしていたのを思い出す


な「つーちゃん！いいこと思いついたよ！」

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