うちの弟達は出来が良すぎる【stpr】2

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ななもり。side

な「一旦…状況を整理すると

お姉ちゃんは俺達とは血がつながって無くて
それに昨日るぅとくんが気がついて、
今朝いなくなってて…残ってたのはこの手紙だけ…」


ダイニングテーブルに置かれた白い封筒

内容は
自分はほんとうの姉ではないということ

騙してて申し訳ないとのこと


り「だめだ、やっぱ携帯も連絡つかない」
さ「家の近所探してきたけどいねぇわ」


お姉ちゃんがいなくなるのは2回め

けど、今回は前と違って前触れもなにもない
なんでこんなことに


る「ごめんなさい…」
な「え？」
る「僕が…僕がお姉ちゃんに言わなかったら…」
こ「るぅとくんのせいじゃないって」
ジ「あの状況なら誰だって聞いてまうわ」


正直、俺もどうするべきなのかわからない

お姉ちゃんがこの家にいるとき何を思っていたのか
お姉ちゃんは本心で俺たちの相手をしてくれていたのか

それらすべてがわからない

一人にしておくべきなのか
探すべきなのか


さ「……あのさ」
な「何？さとみくん」
さ「姉ちゃんの意思に関係なく探すべきじゃね」
り「いや、でも」
さ「姉ちゃん、手紙残してんじゃん
わざわざそんな事するってことは、俺たち兄弟にまったく情がないわけでも未練がないわけでもないだろ」
こ「そ、そうかもだけど…」
さ「俺なら、本気で探してほしくないなら手紙なんて残さないね

心のどこかで待ってると思うよ俺らのこと
だから、俺は誰がなんて言おうと探す

苺野Aは、誰がなんて言おうと俺らの姉ちゃんだから」


そう言って、さとみくんはスマホと鍵とお財布だけを持って家を出た









な「俺達も行こうか、お姉ちゃんを探しに」


お姉ちゃんがどんなつもりだろうと

俺らのお姉ちゃんであることに変わりはないから

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