Say☆you へぶん８【男性声優】

謹賀新年！ ページ38

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｢・・・・きしょーさん｣


谷山｢ん？｣


｢いひゃいんですけど｣


谷山｢おー、よく伸びるモチだこと(笑)｣


｢モチじゃないしっ！｣


谷山｢いやぁ、なんていうかお前色白だから、頭にみかん乗っけたくなるんだよなぁ｣


｢誰が鏡餅だよ！！｣


谷山｢新年初ツッコミいただきました〜｣



ニヤニヤしながら私の頬っぺたを、みにょんと伸ばす紀章さん。何よ。



｢本当にどうしたんで…―――｣


谷山｢隙あり｣


｢？！！｣




それはほんの一瞬のことで。


チュッと可愛らしいリップ音をたてたかと思えば、目の前には したり顔をした紀章さん。・・・は？



｢あ、え？今…？？｣


谷山｢なんか食いたくなった｣


｢食いたくなったって、｣



唇のすぐ横に感じた熱は。

顔全体に集まった熱のせいですぐに薄れてしまったけれど、


今確かに紀章さんの唇が私の肌に触れるのを感じた。


唇に触れるか触れないかの位置にってところが大人の余裕というか焦らされているというか、なんか腹立つ。


顔を真っ赤にさせた私を見てニヤリと笑う。
こういうことに慣れてないからなんだか悔しくて


｢…仕返しです！｣


そう言って今度は私から紀章さんの頬っぺたにキスして逃げてやったぜ。

・・・まぁ恋愛経験豊富そうな紀章さんからしたら私からのチューなんてどうってことないんだろうけど。




*



谷山｢・・・今のは反則だろ｣


意外と効果があったりして…？



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