事実 ページ18
「おい、…入るぞ」
ラキアの返事も待たずに、コブラは男子部屋の扉を開け、ズカズカと中に入っていった。
ラキアはベッドに俯せ状態、ＣＣＭを扱い、ウンともスンとも言わなかった。
「おい…お前が居ないせいで戦力が足りねぇんだよ。何があったかは知らねぇが、早いとこ復帰してくれよ」
「…ぁ、…コブラさんですか」
「なんだよ、『居たのか』見たいな顔しやがって…」
「ぃぇ…別に」
「んだよ、何かあったのか？」
コブラがため息混じりに問い掛ける。
するとラキアは低い声で、呟くように言った。
「…邪魔しないで下さい…今、吐かせてるんですから」
「はぁ？吐かせる？？」
「…ちょっと静かにしていて下さい…紫音様がお怒りになるじゃないですか」
「紫音様？」
「…ホワイトホール学者会総括、総ての技術の“管理者”ですよ」
要するにお偉いさんかよ、とコブラは肩をすくめた。
…と。
「ちょっと待てよっ、お偉いさんなんだろ！？」
「…そうですけど」
「お偉いさんに、…吐かせるっ！？」
「…そうですけど」
「何してんだよお前っ！？」
「ああ…俺の世界一大切な人がかかってるんですよ…そんぐらいしますから」
「世界一…？ラキア、お前、シスコンじゃなかったのか」
「シスコンですよ。姉さんですよ。それ以外誰が居るって言うんですか」
「い、いや…。…でも、お前の姉さんはまだ地球に―――」
「―――居ませんよ」
ラキアの唇が、小さく動く。
コブラが聞き取れずに、「は？」と聞き返す。
ラキアは画面を切り替え、ＣＣＭをコブラの前に突き付けて、言った。
「…ジャグラーなら…、…もう吐かせましたから」
「なっ、…―――」
胃の当たりから何かが逆流してくる。
とっさに口を押さえた。
コブラの前に突き付けられたのは、…まるでホラー映画のワンシーン、いやそれ以上に。
―――それは、ジャグラーが、ラキアに屈して、撮った、リュウンの現状―――。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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天空ラグナ(プロフ) - ですよね〜！ (2013年1月25日 17時) (
レス) id: 2efc44f4ea (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - w ま、それはそれでいいのでは？ (2013年1月24日 21時) (レス) id: 5f2e549008 (このIDを非表示/違反報告)
天空ラグナ(プロフ) - 映画行ったくせにＤＶＤ欲しがるやつがここにいます← (2013年1月24日 13時) (レス) id: 2efc44f4ea (このIDを非表示/違反報告)
天空ラグナ(プロフ) - それは悲しいですね… (2013年1月22日 18時) (レス) id: 2efc44f4ea (このIDを非表示/違反報告)
天空ラグナ(プロフ) - いえいえ〜！ (2013年1月21日 15時) (レス) id: 2efc44f4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューン | 作者ホームページ：
作成日時：2012年11月21日 19時
