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番外編 過去2 ページ33

『…お兄ちゃん?』


『ね、ねぇ?返事して?』


『お兄ちゃん、ねぇお兄ちゃん』


『お兄ちゃん‼‼』


鶴蝶「イザナ。寂しい思いはさせねぇよ」


鶴蝶「俺もそっちに逝くから」


鶴蝶「俺らは上手に生きられなかったな…」


『いや、いや、、、お兄ちゃん、、、、鶴蝶、、、、死なないでよ』


『私を1人にしないでよ‼‼』


『………銃を貸せ。稀咲』


稀咲「は?なんで」


『貸せって言ってんだよ‼稀咲‼‼』


私は稀咲を殴って銃を手に入れた


『待っててお兄ちゃん。今そっちに逝くから‼‼』


蘭「辞めろ‼A‼‼」


万次郎「姉貴‼辞めろ‼‼」


引き金を引こうとした瞬間、お兄ちゃんが私の目の前に現れた


イザナ「辞めろ。A」


すぐに悟った。私にしか見えないと。そして


幽霊になって来てくれた、と


『なんで…?』


『ずっと一緒にいるって約束したじゃん!天国でも地獄でも!一緒にいるって!』


『私は、、、、約束を守る為に!』


イザナ「そうだな。でもダメだ」


イザナ「ごめんな。ダメな兄貴で」


『ダメなんかじゃない、、、、私の、自慢のお兄ちゃんだったよ、、、、?』


イザナ「ありがとう」


イザナ「お前には俺の分まで幸せになって欲しいんだ」


イザナ「お前にはお前が正しいと思う道を歩んで欲しいんだ」


イザナ「お願いだ。A」


イザナ「俺の最後の我儘を受け入れてくれ」


『……でもそれじゃあ、約束は‼』


イザナ「良いんだ。そんな約束」


『………わかったよ。お兄ちゃんの分まで幸せになるよ。正しい道を歩んで行くよ』


イザナ「俺は死んじまったけどずっとお前の心にいるから」


イザナ「お前がどんな道を歩もうと俺はお前を見守ってるから」


イザナ「幸せになれよ」


『うん、、、、わかったよ、、、、お兄ちゃん』


泣きながら返事をするとお兄ちゃんは笑って消えていった

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作者名:ゆるんるん | 作成日時:2022年3月10日 10時

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