街中を歩いていたら急に「今日からオレの嫁ね♡」と言われた件について (ページ23)

今日:16 hit、昨日:7 hit、合計:18,101 hit

家族は大切にページ23

Aside

少し言い過ぎたかしら？

あれぐらい言わないとダメだと思っていたけど、言い過ぎた？

いや、言い過ぎが丁度良い

私の事なんて知らないなんて言ってたけど、どうせ数日もしたら元に戻るわ。問題ない

えっと、ここね。梵天のアジト

入り組んでいるから、面倒くさいのよ

今日はマイキーに必要な物を渡すだけだけど

一応竜胆にも会いに行くか

義理とはいえ、弟だもの。家族は大事にしないと

えーと、ここかしら？

ｶｷｨ…

いない。違う場所みたいね

って、何この屍？

ここ葬式？

「う“っ……」

『あ、生きてんの？』

「誰だ…？」

『A。蘭の契約相手。マイキーどこ？』

「マイキーは、別の部屋だ…」

って、よく見たら九井一じゃない

『なんで死にかけ？』

九井「徹夜………5徹目…」

『は？馬鹿じゃないの？さっさと寝ろ』

九井「寝れねぇからこうなってんだろうが………クソが…」

……寝れないから……か

『貸せ』

九井「は？」

『机。貸せ。変わりにやってやる。オマエは寝ろ』

九井「いや、オマエにわかるかよ……オレがやる…」

『良いから。寝・ろ』

九井「あ、あぁ…」

そう私が圧をかけると、九井一は部屋を去った

『…………ｯﾁ』

ﾊﾞﾝｯ!

部屋に誰もいないのを確認し、私は台パンをした

『何やってんだ……私は』

私だって反社の人間だろう。なんで情が出る……

イラつく………自分が気持ち悪りぃ…

『…さっさと死ねばいいのに』

ぽつりと呟いた言葉は、パソコンの音によって掻き消された