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今日の鍵当番は自分だ。


先輩の着替えを待ち、軽く掃除をして戸締りをする。

そしてその鍵を顧問の先生へと持っていく、という仕事。


まあこの仕事ももうすぐに後輩へ引き継がれちゃうのだけれども。


「鍵ありがとうね!また明日」


笑顔でばいばいと手を振る先輩を元気な挨拶で見送る。


ちらりと部室内を見回す。


掃除はまあ…汚れてないし、いいよね!
次の当番の日きちんとやるからねと心に決め扉を閉めた。


鍵を戻して、掲示板前で待ってくれていた梅ちゃんと合流する。


部活生が集中する時間とは少しずれたようで、誰一人掲示板を見ている人は居なかった。
大方下校したのだろう。


「残念、Aと離れちゃった」


「まじかあ。何組?」


「そっち8組でこっち7組」


「あらら、惜しいね」


「知ってる人そんなにいないわ」


4月からやっていけるかなと不安とため息を吐いている。


「ちゃんと会いにいくから」


となだめるとうるせーわと笑いながら返された。
自分同様、さほど心配していないのだろう。よかった。


自分のクラス表を眺めると元々同じクラスだった人は喋ったことのない男子の何人かだった。



……まあ、なんとかなる!

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作者名:さも | 作成日時:2020年1月11日 22時

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