【松川一静】お顔の下には (ページ3)

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どこからか人がはしゃぐ声が聞こえる。

それも複数、大人数で。

どこから声がするのかキョロキョロ探していると、

「ああ、確か今日だったよね、クラス発表。」

一人の同期である、梅ちゃんがラケットにボールを積みながら言う。

「そっか！何事かと思った…」

フェンス端に散らばるボールをカゴの中にもどす。

「ぜーったい忘れてたでしょ」

「興味ないだけ」
と急に真顔をしてみせた。

すると彼女に覗き込まれて吹き出してしまった。

「気になってるけど忘れてたんだなあ！」

「バレたあ」

けらけらと二人で笑い合う。

「集まったー？給水してねー」
と端にいる先輩から声がかかった。

はい！と二人で勢いよく返事をし、急いで給水をした。

部活が終われば速攻で見に行ってやろう。

特にクラス替えで苦労したこともなかったから、最近は番号に固執し始めた。

去年は4組だったから今年も4組がいいな！
あ、2組でもいいかな……

なんて自分でもくだらないなと思うことを考えながら部活をする。

まあ梅ちゃんと一緒なら最高なんだけどね。

日が天頂に登ったあと、すこし傾きはじめた頃。
俗に言う15時のおやつの時間。

今日のメニューは終了し、片付けを行ってから顧問の先生に終了報告をする。

今日の終了時間は全部活同じで、理由は新一年生のために準備があるからだそう。

「お疲れ様。諸連絡はないからこのまま解散してくれ。」

「ああ、あとそれと、掲示してあるクラス表は確認したか？明後日には回収するから、まだ見てないやつはそれぞれ確認しておくように」

それじゃあまた明日。と先生は職員室へ戻っていく。
少しの緊張から解放され、部活が無事終わったことに安堵した。

掲示板を見るため、ウキウキしながら着替えに向かった。