推し始めてから五十四日 ページ7
・
その後ドラマの撮影をし終え、今はカフェで少し休憩しようと準備をしている。
休憩の合間に少し勉強もしようと思い、参考書とノートパソコン、ルーズリーフも適当にトートバッグに入れた。
準備が出来たら街へ出る。
なんか最近街に一人で出ると色んなことを経験するなぁ。
とは思いつつマネージャーに迷惑はかけられないから一人で行動する。
とりあえず近くの落ち着けそうなカフェを探し、いいところが見つかったのでそこに向かう。
すると突然。
何かに全身を引っ張られるような感覚がして、すぐそばにあったビルの壁に貼り付けられた。
誰かの個性なのだろうか。
手首や足首だけではなく首にまで付いた白いものが、私を壁に貼り付けている。
かなり高いところに付けられた。
地上から10メートルくらいだろうか。
下から人々の悲鳴が飛んでくる。
『…っう、』
首の拘束が少し苦しくてうめき声が口から漏れた。
どうしよう。
私が今手に持っているトートバッグが落ちてしまいそう。
手首が貼り付けられているから、腕ではない片手だけで持つのは限界がある。
中にはノートパソコンも、厚い参考書も入っている。
下にいる人にぶつかってしまったらどうしよう。
参考書ならまだしも、ノートパソコンはすごく危険だ。
指が痛い。
なんでトートバッグにしたんだろう。リュックにしたら良かった。
その時、ぐいっと手首を貼り付けていた白いものが、さらに強く手首を壁に押し付けた。
『え、うそ…！』
指からトートバッグが滑り落ちる。
ごめんなさいごめんなさい。
これでもし誰かを怪我させてしまったら。
お願い、避けて。
下からさっきとは違った悲鳴が聞こえた。
誰にも、当たりませんように…！
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 941人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずな - 神ですか？神ですね？語彙力を有り得ないほどに所持していらっしゃる(?)続き待ってます！！ (1月4日 23時) (
レス) id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
あまひよ(プロフ) - 面白すぎます！続き待ってます (12月17日 0時) (レス) @page37 id: 105d177048 (このIDを非表示/違反報告)
零桜 - 返信ありがとうございます！再開するの楽しみにしときます！安心してください。翡翠ちゃん推しは永遠に☆ですよ👍🏻 (8月3日 13時) (レス) id: 181796d377 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 零桜さん» コメントありがとうございます！神作品だなんて嬉しいです〜！鱗飛竜くんいいですよね〜！更新再開までに時間がかかるかも知れませんが、再開したら絶対に書かせていただきます！どうかこれからも翡翠ちゃんを推してあげて下さい！ (8月1日 22時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - カキフライさん» コメントありがとうございます！返信大変遅くなりすみません…！そう、もしかしてですよ、もしかして…！ (8月1日 22時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あわ | 作成日時：2022年4月23日 9時
