妹は大人気アイドル２

推し始めてから六十六日 ページ19

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街の入り口で出会った女。


『私、食べ物の中ではソフトクリームが一番好きなんです！』



花の咲いたような笑顔


この言葉に嘘偽りなんてない。




どこまでも純真無垢な心と容姿。



___ああ、手に入れたい。

この笑顔をずっと近くに置いておきたい。



初対面だというのに、こんな情を抱くほど魅力的な彼女。




そんな斜め後ろを歩く彼女の足元に氷を張る。


そして気づかずに滑った彼女は僕の背中に飛び込んできた。


完全に僕の思うツボで面白い。



『こんなところに氷…なんでだろ、』



未だ僕の背中のコートをギュッと握っている彼女にとてつもない愛おしさが溢れ出る。


自然と熱くなる自身の頰を手で冷やそうとした時、





『っ外典さん！！』


背中にあったぬくもりが途端に離れる。



その不快感に思わず振り返ると、彼女は見たことのない大勢のヴィランに銃を突きつけられていた。



両手を挙げて小刻みに震えた涙目の彼女を見て、僕の背中を冷や汗が伝う。



考える暇もなくヴィランに向けて氷を出すと、意外にもすぐに動きが止まった。



それを確認し彼女の元に駆け寄ると、抱き上げたまでま無我夢中で氷に乗って進んでいく。




後ろから追っ手は来ないが、とりあえず近くにあった廃虚に入る。



そして、もうすっかり冷静さを取り戻した彼女に向き合った。







・・・・・

外典様をヤンデレにしたい。




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