推し始めてから六十四日 ページ17
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今日は夏祭り当日。
学校から帰って浴衣に着替え、夏祭り会場の近くの公園で待ち合わせする。
みんな揃ったら、会場へ
「わあ〜！みんな何から食べる？」
「そりゃたこ焼きでしょー！」
「え？かき氷じゃない？」
みんな、久しぶりの夏祭りに盛り上がってる。
正直僕も美味しいな匂いにつられてお腹が空いた。
とりあえず近くに売っていたたこ焼きをひとつ買おう。
「一つください」
「おお、まいど！」
出来立てのたこ焼きを手渡され、ものすごい食欲が押し寄せた。
一口食べようと、爪楊枝でひとつ刺した時、隣の屋台から聞き覚えのある声が聞こえた。
『えっと、雲ソフト一つ！』
雲型のバニラアイスが乗っているソフトクリームを嬉しそうに持った、僕と同じ髪色の女の子。
え、嘘でしょ。
「A…！？」
すると彼女はこちらを見て、少しびっくりした様子を見せた後、口パクで「さ つ え い」と言った。
確かに彼女の周りにはカメラやら音響機器やら沢山ある。
スタッフや、野次馬らしき人たちも。
三つ編みが施された髪も、着ている赤い浴衣も、纏っている空気すらも普段と違いすぎて圧倒される。
「デクくん、どうしたん？そんな固まって…
、な！？Aちゃん！？」
「え？嘘でしょ、ヤバ！」
途端に騒がしくなるまわりもAがひとくちソフトクリームを舐めた瞬間、そのあまりの可憐さに静かになった。
『優しい甘さで、すごく美味しいです…！
見た目も可愛いですし、本当に幸せな食べ物ですね！』
ありがとうございます、とソフトクリームを売っていた若めなお姉さんに微笑むA。
顔を真っ赤にしたお姉さん、気持ちわかります。
その後もAは黙々とソフトクリームを食べ続け、少しも残さず完食した。
次は冷えた身体をあっためるために味噌汁を買いに行くらしいAを、僕たちは遠くから見つめていた。
まわりの野次馬が鬱陶しいだろうに、愛想よく控えめに手を振るAは天使に違いない。
そして去り際、こちらにウインクしたのを見たみんなは、もちろんノックアウトされていましたとさ。
めでたしめでたし。
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ゆずな - 神ですか？神ですね？語彙力を有り得ないほどに所持していらっしゃる(?)続き待ってます！！ (1月4日 23時) (
レス) id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
あまひよ(プロフ) - 面白すぎます！続き待ってます (12月17日 0時) (レス) @page37 id: 105d177048 (このIDを非表示/違反報告)
零桜 - 返信ありがとうございます！再開するの楽しみにしときます！安心してください。翡翠ちゃん推しは永遠に☆ですよ👍🏻 (8月3日 13時) (レス) id: 181796d377 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 零桜さん» コメントありがとうございます！神作品だなんて嬉しいです〜！鱗飛竜くんいいですよね〜！更新再開までに時間がかかるかも知れませんが、再開したら絶対に書かせていただきます！どうかこれからも翡翠ちゃんを推してあげて下さい！ (8月1日 22時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - カキフライさん» コメントありがとうございます！返信大変遅くなりすみません…！そう、もしかしてですよ、もしかして…！ (8月1日 22時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あわ | 作成日時：2022年4月23日 9時
