推し始めてから六十一日 ページ14
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『ん、これこんなに美味しかったっけ』
「懐かしいね、それ」
スーパーからの帰り道、Aと並んであるいている。
変装として眼鏡を掛けているAは何やら見覚えのあるソフトクリームの形をしたお菓子をちびちび食べていた。可愛い。
「そういえばさっき、同級生に会ったんだ」
『へ〜！ヒーロー科？』
「ううん、普通科。でも凄い個性だからヒーロー科に編入するんじゃないかな…わっ！？」
Aの方を見て歩いていたせいで、前から来ていた人に気づかずぶつかってしまった。
「す、すみません！見えてなくて…！」
黒いフードを被った背の高い男の人にすかさず謝る。
『…大丈夫ですか…？すみません…お兄ちゃん、気をつけてね』
Aも近寄って相手の様子を伺う。
『…え、』
そして男の人がAの方に顔を向けた瞬間、近寄ってAの掛けている眼鏡を優しく取った。
ということは、変装が変装じゃ無くなるわけで。
「…っちょっと！何してるんだ！」
思わず男性の手を弾くと、眼鏡も一緒に飛ばされ地面に落ちた。
そして彼はフードを取って睨むようにこちらを見る。
その見覚えのある顔に、動揺を隠せない。
『あ！貴方は、この前ぶつかった…』
「覚えててくれたんだな」
Aに微笑みかけるツギハギのような見た目の男性。
林間合宿で会ったヴィランじゃないか。
なんでAが知ってるんだ…？
警戒している様子もない。
ヴィランはAの頭に手を乗せ、優しく撫で始めた。
「綺麗な目」
僕の目の前で繰り広げられる信じがたい光景。
Aに向けられるドロドロとした視線。
Aは気づいていないのだろうか。
怒りと恐怖で震える僕とは裏腹に、Aは困ったように笑っていた。
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ゆずな - 神ですか？神ですね？語彙力を有り得ないほどに所持していらっしゃる(?)続き待ってます！！ (1月4日 23時) (
レス) id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
あまひよ(プロフ) - 面白すぎます！続き待ってます (12月17日 0時) (レス) @page37 id: 105d177048 (このIDを非表示/違反報告)
零桜 - 返信ありがとうございます！再開するの楽しみにしときます！安心してください。翡翠ちゃん推しは永遠に☆ですよ👍🏻 (8月3日 13時) (レス) id: 181796d377 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 零桜さん» コメントありがとうございます！神作品だなんて嬉しいです〜！鱗飛竜くんいいですよね〜！更新再開までに時間がかかるかも知れませんが、再開したら絶対に書かせていただきます！どうかこれからも翡翠ちゃんを推してあげて下さい！ (8月1日 22時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - カキフライさん» コメントありがとうございます！返信大変遅くなりすみません…！そう、もしかしてですよ、もしかして…！ (8月1日 22時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あわ | 作成日時：2022年4月23日 9時
