妹は大人気アイドル２

推し始めてから五十八日 ページ11

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突然だが僕、物間寧人は今、天にも昇る気持ちだ。


なぜって？そんなの、



『コピーくん…！今日も来てくれたんですね、ありがとう！』


「〜っこちらこそ！」



天使が僕のだけを見て僕のために言葉を発しているからだ…！！



アルバムやCDを積んで頑張って当てた握手会。




これで来るのは５回目だけど、何回来てもさらに満足させてくれるファンサービスに僕はもう幸せだ！！




『この間雄英で会って以来ですね！コピーくんの個性、とっても凄くて感動しちゃいました！』



僕の手を掴み上目遣いをするなんて、本当にこの子はズルい…！！


あまりの可愛さに心臓がドクドクと波打つ。



『いつも応援してくれてるので、今日は特別に私からプレゼントがあります！』


そう控えめに手渡されたのは一枚の紙。


よく見ると、次のイベントのチケットだった。




「えっ、これ…」


僕が口を開こうとすると、


『しー…！ヒミツです！』


人差し指を口元に当て、頰を少し染めた彼女がそう言った。



まるで僕にラブレターでも渡したかのようなその仕草に心臓がギュッとなった。





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