【実況者】空狐の独り言

11.｢判決｣ ページ12

◆



正直､この人が味方してくるとは思わなかった

少しの困惑｡

まさか何か裏があるんじゃ....いや､ただ単に他の奴らに迷惑なだけ..？
何なんだろう､本当に



｢...なら､転生ができない､とか..｣

｢いや閻魔大王､それじゃあ甘すぎますよ｡もっと厳しく..｣
｢ワ、ワトソンくん､｣



...何度も言うけど､この人は本当苦手

この人の目が嫌いだ､冷たくて見つめられると凍えて死んでしまいそう｡
酷くやせ細った指も､足も､何もかもが冷たい様に見える｡


...寒気がするんだ



｢判決､貴様には天国も地獄も与えん｡
その代償として､今後一切転生出来ない事を下す｡｣


閻魔大王を見ているほうが､暖かくて心地がいい｡

この人だけ､何かが違う...



｢本当にええの､Aちゃん..転生できへんって､閻魔大王の補佐官になるみたいなもんやで！？
こん人仕事全然せぇへんから仕事大量やし..｣


..心配してくれるふぁんきぃさんには冷たさの一つもない
この人とは大違い｡暖かくて､ずっと触れていたいくらいに｡



｢..大丈夫ですよ､ふぁんきぃさんと会うの時間は減るかもしれませんけど...｣



私は､いつかこの冷たさを暖められる事が出来るか？

いーや､ほかの人が暖めてくれるに違いない｡



◆

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