真夜中の集中治療02 -一索- ページ39
長年課せられた任務による心の不調のせいで
体にまで負担がかかっていると一索は言う
確かにそうなのかもしれない
私は人間の心を捨てて言われるがまま任務を遂行した
でなければ今以上に心を病んでしまう過酷なものだった
だけどそれは私にしか出来ない
私の代わりは誰にも出来ない
心を捨てるなんて楽なものでは無い
最善を選んだ結果ですらこの有様だ
みんなはそんな私をわかっているようで体調が戻るまでと休みをくれた
一索の許可が出るまで療養となったのだ
A「一索、そろそろ寝ようよ。」
私はベッドの端へ移動し布団を捲った
一索「はいはい。こんな狭いベッドでいいのですか？」
A「だって…一索と寝ると暖かいしよく眠れるんだもん。」
一索「体痛くなりますよ？」
A「私は平気だもん。」
私は平気なんだけど…
A「一索の腰痛って私のせい？」
一索「違いますよ…。」
小さな声でつぶやいた
A「じゃあ…。」
一索「加齢です…。こら！わざとですね！？」
A「ははは！ごめんごめん！」
一索「もう！」
不貞腐れた顔をしながらベッドにあがった
一索「Aさんの元気な顔が見られてよかったです。」
A「こんなとこみんなに見られたら「仮病」なんて言われちゃうね。」
一索「Aは仮病なんかじゃありませんよ。
僕が診断してるんだから間違いありません。」
乱暴に布団を被せた
頭まですっぽりもぐってしまった私
一索「僕がいいと言うまで無理してはいけません。」
布団の上からポンポンと優しく頭を叩く
一索「全て忘れて休んでください。」
布団越しに一索の頬の温もりを感じる
一索「僕がいるのだからあなたは大丈夫です。」
私には一索がいる
大丈夫
一索「Aさんを救えるのは僕だけです。」
私を救えるのは一索だけ
一索「Aさんを理解できるのは僕だけです。」
私を理解できるのは一索だけ
一索「Aを愛しているのは僕だけ。」
私を愛してくれているのは一索だけ
一索「ではAに必要なのは…？」
A「一索だけ…。」
一索以外なにもいらない
やっと薬が効いてきたみたい
私の心を崩壊させた忌まわしい記憶が歪む
記憶どころかこうしている今でさえ不安定だ
酷くぼやけた視界には一索の笑顔がぼんやり浮かぶ
一索「僕が治療してあげます…。」
今宵も主治医による集中治療
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カノ(プロフ) - 溺愛アリスさん» ゆっくり焦らず自分のペースでいきましょうね♪最近インフルエンザ流行ってるので気を付けてね♪ (2020年1月19日 2時) (
レス) id: ef6e1bd13e (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - カノさん» ありがとうございます！ゆるくがんばります！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: 8294b318af (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - 溺愛アリスさん» ゆっくり焦らず自分のペースで無理せず頑張ってください♪応援してます♪ (2020年1月18日 2時) (レス) id: ef6e1bd13e (このIDを非表示/違反報告)
ジューゴ - 溺愛アリスさん、焦らず頑張っていってくださいね！ (2020年1月11日 9時) (レス) id: af0c7c5178 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - ジューゴさん» 最近全く書けていないのですがぼちぼち頑張ろうと思います。ありがとうございます！期待にこたえられるようなもの書けるように願います。 (2020年1月11日 1時) (レス) id: 8294b318af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2019年8月2日 2時
