人魚の記憶02 -五死郎- ページ16
あれはみんなが言う通り夢だったのかな
ただ一つ言えるのは私は今だに海が好きになれていないということだ
気がついたら寝てしまい日焼けをした同期が帰ってきた頃には外は真っ暗になっていた
夜は砂浜に面したホテルの庭でバーベキューと花火を楽しむ
昼間寝て終わった私はその分も取り返そうと獣のように肉を貪りお酒を飲んだ
早い段階で酒に飲まれてしまい休憩しようと1人賑やかな庭を抜け出した
A「気持ち悪い…。」
みんなの声が届かない静かな場所を求めフラフラと海辺を歩く
灯りなんてないのだけれど目が慣れたのか視界ははっきりとしていた
それに真っ黒の空に瞬く星の光が強くとても綺麗
そのおかげかあんなに強かった海への嫌悪感は忘れていた
しばらく歩くと岩場を見つけた
もしかしてあの時の…
吸い込まれるように岩場へ向かった
シラフなら有り得ない
お酒のせいか
はたまたお化けにでも取り憑かれたのか
そして私は真正面から海に向かった
こんなに近くにいるのに不思議と全然怖くない
髪を揺らす優しい風が再会を喜んでいるようだった
知らない間に私は海を克服出来ていたみたい
A「人魚さん出ておいで。」
上機嫌な私は呟いてみた
返事を待つものの当然それは有り得ない
A「ですよね…。」
定期的な波の音を聞いていたら急に酔いが覚めてしまった
何をやっているんだか
アホなことしてないでまた肉食べに行こう
「酒ー！」
大きな波の音と共にその声が聞こえてきた
「酒はどこだぁー！」
驚いて振り返るとそこには人魚が打ち上げられていた
はしゃいでいるかのように岩場でピチピチしていた
「あ…。」
人魚と目が合った
時が止まったかのように静止する私と人魚
しばらくすると人魚は恥ずかしそうに重い口を開いた
「どうも…。」
A「どうも…。」
とても気まずい空気が流れる
「すいません…。お酒の匂いにつられてつい…。」
A「いえいえ、こちらこそすいません。酒臭くて…。」
私の酒の匂いで人魚が釣れた
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カノ(プロフ) - 溺愛アリスさん» ゆっくり焦らず自分のペースでいきましょうね♪最近インフルエンザ流行ってるので気を付けてね♪ (2020年1月19日 2時) (
レス) id: ef6e1bd13e (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - カノさん» ありがとうございます！ゆるくがんばります！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: 8294b318af (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - 溺愛アリスさん» ゆっくり焦らず自分のペースで無理せず頑張ってください♪応援してます♪ (2020年1月18日 2時) (レス) id: ef6e1bd13e (このIDを非表示/違反報告)
ジューゴ - 溺愛アリスさん、焦らず頑張っていってくださいね！ (2020年1月11日 9時) (レス) id: af0c7c5178 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - ジューゴさん» 最近全く書けていないのですがぼちぼち頑張ろうと思います。ありがとうございます！期待にこたえられるようなもの書けるように願います。 (2020年1月11日 1時) (レス) id: 8294b318af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2019年8月2日 2時
