恋愛詐欺師01 -ウノ- ページ9
こんな奴のことなんてどうでもいいじゃん
私は看守こいつは囚人
ただそれだけの関係なのに
A「ねえ…あんたさ…。」
私が声を掛けると頬杖つきながら視線を合わせた
気だるげにほほ笑みかける奴
ウノ「どうした？」
その大人びた色気のある表情に動揺して
A「なんでもない…。」
聞くことが出来なかった
私がウノと出会った日から常に奴に追い回される日々だった
会う度会う度しつこいデートの誘い
当然断っていたし私にベタベタして来ようものならシバキ倒すのだが
懲りずについて回っていた
それなのに最近…
ウノ「最近の俺、いい感じじゃない？」
急に言い出すウノ
私は頭でも打ったのではないかと思うくらい絶不調に感じていたが
だって一緒に居るのに口説いてくないし触ってこないし何しろ雰囲気が別人だ
ジューゴ「よくそんな猫かぶれるなって尊敬するわ。」
ウノ「何言ってるのジューゴちゃーん。
好きな女のために俺は生まれ変わったのさ☆」
好きな女…
ウノ「いい恋してりゃますます男に磨きがかかるってわけよ。」
恋…
でもその相手は私じゃ…
ウノ「どうしたA。」
何故かぼんやりしてしまい気が付くとウノに顔を覗き込まれていた
やだ！顔が近い！
A「なんでもないから！」
ウノ「ふーん。」
胸がドキドキしてしまった
だけどそれが落ち着いて行くにつれて心が重くなる
ウノ「Aもいい恋しろよ。」
そんな笑顔向けないでよ
A「大きなお世話。」
チクリと痛み出す胸
ドキドキしたり重く感じたり痛んだり私は病気なのだろうか
ニコ「ウノくん変なの。何ごっこなの？」
ロック「お前もいい加減にしとけよ。」
ウノ「おいおいお前ら、恋して一段と輝かしい俺に嫉妬すんなよ！」
居心地悪い
この違和感は何だろう
奴らに声も掛けず黙って牢を出た
気持ちを切り替えて仕事に戻ろう
恋か
あいつが好きだったのは私じゃなかったんだ
あんなに私に付きまとって「好き」とか言うから勘違いしてしまった
恥ずかしいな
バカみたい
こんな気持ちになるなんてあいつの事が好きだったのかな
まさかね
「A！」
ぼんやり考えながら歩いていると後ろから私を呼ぶ声が聞こえた
振り返るとウノが走ってきた
A「あんた脱獄！」
ウノ「A！」
私の言葉を遮って奴はもう一度私の名前を呼び両手を握ってきた
真剣な目をしてこちらを見ている
怒ろうとしていたのにそんな気持ちが消えてしまった
恋愛詐欺師02 -ウノ-→←彼女が風邪をひいたなら03 -チィー-
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
