彼女が風邪をひいたなら01 -チィー- ページ6
チィー「こら！ダメだってば！」
A「やだぁー！離してよクズ！」
チィー「いてて！髭引っ張んないで！
ダメだよー。頼むから言うこと聞いてよー。」
A「はーなーせぇー！」
もう手に負えない…
なんて凶暴なんだろう
俺の彼女ってやつは
まあこうでもなきゃ俺の彼女なんか勤まらないか
Aと来たら風邪をひいたというのに仕事に行こうとする
ちょっとしたイベントがあるそうで
随分前から張り切ってたの知ってるから気持ちはわかるけどさ
でもこんなにフラフラで肩で息してるのに大事な彼女を行かせられるわけないだろ
チィー「Aお願い。わかってよ。」
A「やだ！」
あーもうしょうがないなぁ
チィー「じゃあこれ飲んで。」
俺はポケットから薬を取り出した
こんな時のために用意しておいたんだよね
A「あんた作ったやつ？」
チィー「その通り。」
そんなしかめっ面しないでよ
せっかくの美人が台無しだ
チィー「これ飲んで仕事行くか大人しく休むかどっちかだ。」
究極の選択
チィー「どうする？」
目の前で薬をちらつかせる
A「…飲む。」
ほらやっぱ重症だ
正解はどちらも「NO」
俺をぶっ飛ばして怯んでるうちに出ていけばよかったんだよ
こんなに簡単な判断を鈍るなんて
俺は薬と水を差し出した
チィー「飲んで行っておいで。」
Aは薬を口に放り込み喉を鳴らして水を飲んだ
A「行ってきます…。」
言い終わると同時に床に崩れ落ちる
それをそっと支えてやった
チィー「行ってらっしゃい。」
夢の世界へ…
なーんてね
この薬はいつかAを懲らしめるために使おうとしていた睡眠薬だ
同時に体の筋力が一時的に低下する
暴れて手がつけられない時に飲ませるもよし
俺が一方的にあんなことやこんなことしたい時に使うもよし
そんな素敵なAのためのお薬さ
しかしAも可哀想だな
今日のためにずっと準備してたのにね
誰よりも楽しみにしてたのにね
免疫力を高めたり咳を止めたり炎症を抑えたりそんな薬はあるけど
風邪薬なんてそんな魔法の薬は本当はないんだよ
体を休めるのが一番なんだから
どんな効力の薬を飲もうが瞬時に作用させるのは難しいし
体を休めなきゃそれを発揮できないもんだ
いつか即刻風邪ウイルスをやっつける魔法の薬を作ってやろうと日々研究はしているけどね
それが出来るのはもう少し先になるだろうな
なーんてたまには真面目に薬剤師らしい事言っちゃったりして
彼女が風邪をひいたなら02 -チィー-→←扉のむこう05 -ジューゴ-
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
