うさぎの飼い方02 -一条 兎万兎- ページ45
兎万兎「お前だいぶ慣れてきたな。」
A「はい！」
1週間もすりゃスムーズに仕事を出来るようになってくる
名前と顔まで覚えてご飯の食べる量をチェックしているくらいだ
兎万兎「うさぎ好きか？」
好きな動物と聞かれれば無難に「犬」とか「猫」と言っていたが
今となっては間違いなく「うさぎ」だ
A「大好きです！」
そう答えると主任は何故か顔を赤くしていた
兎万兎「おぅ…そうか…。」
不審に思っていると1匹のうさぎが私に近づいてきた
A「ん？どうした？」
その子を抱き上げると私の鼻に自分の鼻を近づけてきた
A「甘えてるの？可愛いなぁ！」
愛おしくて頬擦りをした
さらさらでふわふわ
幸せ…
兎万兎「ずりいよな…。」
A「なんですか？」
振り返ると仏頂面の主任がいた
仏頂面はいつもの事か
兎万兎「俺も…。」
声が小さくて聞き取れない
A「えっ？」
兎万兎「俺にもそういう顔しろよ！」
主任が私の腰に手を回して抱きついてきた
A「何してるんですか！」
驚いてうさぎが逃げてしまった
私も驚きすぎて腰を抜かしそうだ
兎万兎「何で俺には冷てえんだよ！
そんな顔して笑ってくれたことなんてねえじゃねえか！」
そりゃ主任ですから
兎万兎「いっつもいっつもうさぎばっか！」
あんたが私にうさぎの世話しろと言ったんでしょうが
兎万兎「少しは俺の事も気にかけろよ！」
だって今のところ私はうさぎの世話しか仕事を教えて貰ってないし
理不尽な事言って我儘言って駄々こねて主任が理解できない
すると主任は私にしがみついたまま顔を上げた
小さな彼が顔を上げると自然と上目遣いになっていて可愛く見えてしまった
兎万兎「うさぎは寂しいと死ぬ…。」
儚気に見つめてくる主任に何故か切ない気持ちになってしまう
A「でもあなたはうさぎじゃ…。」
兎万兎「俺は死ぬ。寂しいと死んじまう。」
何で胸が痛むのだろう
我儘で機械オタクで無茶苦茶な人のどこに引かれるのだろう
気づいたら抱きしめ返していた
すぐに我に返って放そうとしたが主任に腕を掴まれて動けなかった
兎万兎「さっきはもっと顔寄せて撫でてただろ。」
要求に逆らえない自分が怖い
主任のフードをおろし頭を抱いてツヤツヤの綺麗な色をした髪を撫でた
兎万兎「あいつの鼻にキスしてた。」
それはさすがに…
体を離したが主任は私の腰に手を回したまま真っ直ぐな目をして私を見ていた
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
