あの人の面影を追って02 -三蔵法月- ページ39
法月「また僕に会ってくれるんですか？」
A「もちろん。法月さんは南波の友達第1号だよ。」
友達…
A「またね、法月！」
僕を呼び捨てにした彼女は眩しい笑顔を向けながら光の方に走っていく
思わず手を伸ばしてしまった
このまま行かせたくないと
でも僕にはそんなことをできる権利がない
伸ばした手を振って「また」と呟くしかなかった
Aさんの噂はその日のうちに回って来た
どうやら彼女は看守長の次に列ぶ幹部らしい
僕はそんな人を捕まえて色々と失礼を…
もしかしたら首が飛ぶかもしれない…
だけど思い出したのは光の中へ駆け出す屈託のないAさんの笑顔だった
何故か甘く切なく鼓動が高鳴る
いけないいけない！
仕事中に！
夜勤で看守室にひとりきりだからってサボっちゃダメだ！
見回りに行こうと立ち上がり振り返るとAさんがいた
法月「わあっ！」
A「えへへっ！会いに来ちゃった！」
腰を抜かして床に座る僕と無邪気に笑うAさん
心臓がさっき以上に飛び跳ねて苦しい
A「ごめんごめん。」
僕に手を伸ばし立たせてくれた
法月「ありがとうございます…。」
上手く声が出ない
緊張しているみたいだ
それに速くなった鼓動が邪魔をする
A「そんな驚かなくても。」
きっとこれはただ驚いただけではない
法月「どうしてここへ…？」
A「だから法月に会いに来たんだってば！」
あんな話を聞かせてしまったから心配してくれたのだろうか
法月「ありがとうございます。でも僕は…。」
A「ねえ、5舎を案内してよ。」
そうか
Aさんは今日来たばかりだから…
僕は見回りがてら5舎を案内して回った
でも僕と来たら姉さんの話ばかり
法月「ごめんなさい。」
A「え、何が？」
僕が謝るとAさんはキョトンとしていた
法月「姉さんの話ばっかして…。」
A「気にしないでよ。」
法月「僕…シスコンですよね…。」
いざ「シスコン」と言葉にすると気持ち悪いな
Aさんは一呼吸置くと大きな声をあげて笑った
A「シスコン！」
そんなに笑わないでくださいよ…
僕の頬が赤くなるのを感じた
A「いいじゃん。シスコンで。お姉さん幸せ者だね。」
ちょうど足を止めたここは姉さんと猿鬼さんが命を落とした場所だった
この場所でこんな話をするなんてやはり偶然ではないのだろう
Aさんは表情を一転させて強い眼差しを僕に向けた
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
