熟れた果実02 -ロック- ページ33
真夜中
誰も立ち入らない隅にある小さな会議室
今ではただの物置部屋だ
夜勤の人に出くわさないようにこっそりと待ち合わせ場所へ向かう
ドアを開けると既にロックはいた
ロック「おう。」
A「お待たせ。」
こないだあんな会話をしていたせいで少しだけぎこちない2人
ロック「その服…似合うな…。」
ロックの好みに合わせて露出度の高い体のラインが出るセクシーな物をチョイスした
A「ありがとう。」
テーブルに腰掛けて脚を組む
肩にかかった髪を払ってロックを見ると頬を赤くして目をそらした
A「ここ座りなよ。」
隣をポンポンと叩き促すとゆっくりと歩き私の横に座った
距離は少し離れている
まるで今の私たちの心の距離みたい
2人黙ったまま床を見つめていた
ロック「あのさ…。」
沈黙を破ったのはロックだった
ロック「俺…お前のこと…すげえ好きだから…。」
顔を真っ赤にして言った
A「ありがとう。」
純粋に嬉しかった
ロック「おう…。」
それでも居心地の悪さは変わらない
再び訪れる沈黙
どうしよう
私も何か行動に移さなくては
ロック「だからさ…。」
A「うん…。」
ロック「お前のこと…大事にしたいんだ…。」
嬉しい言葉のはずなのに喜べなかった
確かに私は大事にされている
でも「され過ぎてる」よ
今の私にとっては全然嬉しくない
A「私ロックにお土産持ってきたの。」
ロック「お！まじか！サンキュー！」
私の言葉にロックは目を輝かせていた
私が持ってくるお土産と来たら100％食べ物だ
嬉しそうな彼を視界の隅で感じながら箱を開けた
ロック「ショートケーキだ！」
赤く熟れたイチゴが乗ったショートケーキ
でも1つしか入ってない
ロック「お前の分は…？」
不思議そうな顔をして私を見るロック
きっと私は不気味な顔で笑ってただろう
A「一緒に食べるから大丈夫。」
指でクリームをすくい舐めた
濃厚な甘いクリームでとても美味しい
早くロックにも食べさせてあげなきゃ
A「ロック。」
名前を呼ばれ私を見たロックに近づいてキスをした
躊躇うロックの唇の隙間から舌をねじ込んでクリームの美味しさを伝えてあげる
逃げるロックの舌を追いかけて舌にクリームを擦り付けた
ロック「んっ！」
ロックが苦しそうにしていたから離れてあげた
顔を真っ赤にして肩で息をしている
A「美味しかった？」
ロック「A…。」
涙目のロックが可愛かった
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
