天邪鬼03 -ウパ- ページ22
猿門さんの頼みといえど今回ばかりは聞くことができません
僕は思いついてしまったのです
ウパ「わかりました。
あとはよろしくお願いします。」
嘘をつきました
そして猿門さんに彼女を引渡し僕はあいつのとこへ向かいました
チィー「え、何？そんなおっかない顔して…。」
ウパ「だから薬を作れって言ってるのですよ。」
この僕があなたにお願いをしているんですよ
黙って言うことを聞きなさい
チィー「いきなりそんなこと言われても…。」
ウパ「あなたなら出来るでしょ。」
チィー「えー、だってさ…。」
悔しいけど認めたくないけどあなたの腕は確かです
ウパ「お願いします…。」
Aさんを助けて下さい
あなたにしか作ることが出来ないAさんだけの為の薬を作ってください
チィー「まあウパが俺にお願いするなんて珍しいし
試しに作ってみるか。」
そう言うといつになく真剣な眼差しで僕を見つめました
チィー「その代わり材料はウパが揃えるんだ。
確か庭園で揃うはずだから。」
どうやって…
まさか脱獄…
チィー「覚悟は出来てるよね？」
ウパ「はい。」
ごめんなさい猿門さん
あなたを裏切ると思うととても辛いのですが許して下さい
必ずしも上手くやってチィーに薬を作らせてAさんを助けてみせますから
さっきまで倒れてたと言うのにもう笑顔を振りまいて仕事をしているAさん
救いようのないバカな人です
だけど「助けてあげたい」と思ってしまうのは何故でしょう
遠くから僕に送る優しい眼差しに僕は何故胸が苦しくなるのでしょう
善は急げと言うでしょう
僕はみんなが寝静まった頃房を抜け出しました
どうやって抜け出したかなんて野暮な事は聞かないで下さい
今日の夜勤は幸運にも猪里さん
少し策を練ればどうにでもなります
チィー「頼んだよウパ。くれぐれも気をつけて。」
ウパ「わかっています。」
本当ならクズ本人が行けばいいのだけどこの人の事です
何かやらかしそうなのは自分でも承知なのでしょう
僕は物音を立てないように走りました
少しの怖さとワクワクする気持ちがあります
そして心の奥底にのしかかる罪悪感
だけどもう止まらない
真っ暗な廊下を駆け抜けました
そして辿り着いた庭園の扉
大きく深呼吸してから開け放ちました
ウパ「きれい…。」
見上げれば大きな満月
川にはそれが反射し優しい光は木や草花を照らしていました
持ってきたライトなんて要らないくらい明るい夜でした
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
