天邪鬼02 -ウパ- ページ21
ウパ「そうですか。では。」
腹立つ腹立つ腹立つ！
こんなに不愉快な気持ちになるのなら声なんかかけなければよかった
結局Aさんは何でもなかったし
迷惑です
そう思いながらAさんに背を向けて歩き出すと
後ろから「ゴツン」と言う鈍い音がしました
咄嗟に振り返るとAさんが地面に倒れていました
ウパ「Aさん！？」
駆け寄ってみるとAさんの顔色は真っ青で顔から大量の汗を流していました
ウパ「あなた…大丈夫じゃないではないですか！
しっかりしてください！」
A「薬飲んだから…もう少しで効く…。」
ウパ「誰かっ…！」
僕は近くにいる人を呼ぼうとしました
しかしAさんが震える手で僕の手を掴みました
A「誰にも言わないで…。
お願い…。」
ウパ「でも…。」
A「ウパくんお願い…。」
涙ぐんだその目で訴えられてはこれ以上動けませんでした
しかしこんなに苦しんでいる彼女をコンクリートの上に野放しなんて…
ウパ「ちょっと動かしますよ。」
僕はAさんの頭を持ち上げて間に脚を差し込みました
膝枕なんて大層なものでは無いです
でもコンクリートよりはましでしょう
A「ありがとう…。」
そんな感謝されるような事はしていませんよ
まして笑顔を向けられる覚えなんて
僕はただAさんの表情を眺めていました
大きく苦しそうに息をしていたが徐々に落ちつていきます
静かに寝息を立てて穏やかな顔をしています
顔色も少しは血色を取り戻しました
本当になんでこんな貧弱な人が5舎にいるのだろう
「A！」
この声は猿門さんです
顔を上げると猿門さんが一目散に僕達の方へ走ってきました
猿門「また倒れたのか。
迷惑かけたな82番。」
ウパ「いえ…。」
僕は何もしていないのです
だから迷惑なんてかけられていないです
猿門「こいつ…実は重い喘息を患っててな。
空気のいい5舎で療養してるんだ。」
ウパ「え…。」
猿門「何もしなくていいって言ってるのに
「タダでここにいる訳にはいかない」って。
この様子じゃまた無茶しやがったな。」
そんな…
猿門「この事は俺しか知らないんだ。
頼む。誰にも言わないでやってくれ。」
ウパ「何で…。」
猿門「Aとの約束なんだ。」
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
