扉のむこう01 -ジューゴ- ページ1
「この仕事向いてないなぁ…。」
近頃の私の口癖だ
周りは変わった人達ばかりで馴染めないし
山のような仕事と予想外のアクシデントに対応しきれず上司には怒られてばかりだし
変わった人達に慣れてきたら仕事もスムーズに出来るようになるだろうと
励ましながら頑張ってきたものの
一向に私のストレスは改善される気配がなく心が折れてしまいそうだ
今日は夜勤
一人ぼっちで見回りだ
唯一心が安らぐ時間帯
懐中電灯の灯りを頼りに静かな廊下をとぼとぼと歩いていた
「ここから逃げ出したい…。」
無意識に呟いた
極限まで追い詰められていた自分の本心に気がついて泣きたくなる
朝起きたくない
仕事したくない
死ぬほど寝たい
家族や友達に会いたい
遊びたい
その場で立ち尽くした
ライトは自分の足元だけを照らす
それが徐々に涙で霞んで歪んでいく
私はもう頑張れないかもしれない
「俺がここから出してやろうか？」
突然聞こえてきた男の人の声
驚いてライトで声のする方を照らすと囚人服を着た男の子が立っていた
A「誰…？」
「俺は…ジューゴ。」
鮮やかな色の綺麗な目をした男の子
瞬きする度に目の色が変わっている
まるで取り憑かれたように魅入ってしまった
そんな私にジューゴと言う男の子は手を差し伸べた
ジューゴ「ここから出してやる。」
表情を変えることなく言った
当然私は混乱している
まず囚人がひとりで廊下にいることがありえない
そして私は彼を見た事がない
他の舎の囚人が何故ここに…
A「おばけ…？」
ジューゴ「違うから。」
ジューゴの表情が少し歪んだ
確かに足はちゃんとついている
という事は脱獄…？
だとすれば…
ジューゴ「行くぞ。」
私が大声を張り上げる前にジューゴは私の手首を掴んで歩き出した
A「待って…。行くってどこに…？」
ジューゴ「お前が行きたいとこ。」
私の行きたいところ…
A「そんなの無理だよ…。」
行けるはずなんかない
鍵の開け方もわからないペーペーの私には物理的にも無理だ
ジューゴ「大丈夫だから。」
さっそく目の前には鍵のかかった通路
彼は鍵に手をかざしいとも簡単に開けてしまった
ジューゴ「ほらな？」
A「何で…？」
有り得ない…
ここは難攻不落の要塞場と言われている南波刑務所
何重にもセキュリティロックが掛かっている
ジューゴ「すげえだろ。」
自慢げに言うと私の手を引いたままさらに奥へと進んでいく
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溺愛アリス(プロフ) - 楓さん» 喜んでいただけて良かったです！他の方からもリクエストを受けていてそちらが10の方で大分お待ちいただくようになるかと思いますが更新します。そちらの方もよろしくお願いします！ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 一条兎万兎来たー！この日を待ちわびていました！ありがとうございます！やったー！ (2019年2月2日 8時) (レス) id: af0f7febd7 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - いえいえ、大丈夫ですよ頑張ってください (2019年1月26日 16時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 博麗霊夢さん» お久しぶりです。いつもありがとうございます！リクエスト承ります！が、ご存知の通りリクエストがたんまり溜まっていて大変お待たせしてしまいます。申し訳ないですがよろしくお願いします。 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
博麗霊夢 - 溺愛アリスさんお久しぶりです。リクで、一角の話をお願いします。 (2019年1月23日 23時) (レス) id: 9cf44a6a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年8月8日 18時
