式の相違 03 -二舞舌猫- ページ40
猫「本当のプレゼントはこれだよ。」
握りしめていた手から指輪を取り出してAちゃんの左手の薬指にはめた
サイズは丁度だったみたい
よかった
細い指にとても似合うよ
猫「僕を振って…。」
好きなだけひどい言葉で罵倒してよ
二度と甘い夢なんか見られなくなるくらい
「女なんてこりごりだ」って言わせるくらい傷つけてよ
僕が本気で人を好きになるのは最初で最後Aちゃんだけだ
A「バカ…。」
小さく呟くと僕を押し倒した
驚いてAちゃんの肩を掴むと震えていた
猫「Aちゃん…？」
僕が名前を呼ぶと顔を上げたAちゃんは泣いていた
A「猫のバカ…。なんでそんなこと言うの…？」
大粒の涙をポロポロと零していた
A「何のつもりでこんな指輪買ったの…？」
本当はいつか僕に振り向いてもらえる日が来たら渡そうとしてたんだ
舞い上がっていた時に決意表明の意味も込めて思わず買ってしまった
A「ちゃんと言ってよ…。」
Aちゃんは僕にしがみついた
A「本当のこと言って…。」
猫「Aちゃん…。」
また僕の予定が崩れる
今の僕は世界一かっこ悪い
猫「僕と結婚してください…。」
A「はい…。」
Aちゃんが僕に覆いかぶさった
え…今なんて…
耳を疑った
ぼんやりしているとAちゃん顔を上げ笑顔を見せると僕にキスをした
猫「何で…。」
A「どうせ私なんて男見る目ないしさ、もういい歳だし猫でいい。」
そうだ…
君はそういう人だったね
また僕を利用するんだね
それでいいよ
そうしなよ
君の男見る目の無さは神がかってるもの
特に2つ前の男なんて最悪だった
何度夜中に呼び出されて慰めてあげたことか
A「猫なら純粋に私を愛してくれるもんね。」
知ってたんだ
僕が本当に君を愛していたことを
A「優しいし私を幸せにしてくれる。」
当たり前じゃん
君が何よりも1番だ
A「私…もう猫無しじゃいられない…。」
Aちゃんは僕の手を掴んだ
A「プレゼントなんて一生いらないからひとりにしないで…。」
どうやら僕は勘違いしていたみたい
Aちゃんは自分勝手で強欲でずるい女の子なんかじゃない
寂しがりなだけなんだ
猫「ずっと一緒にいる。」
A「もう私から離れるなんて言わないでね…。」
猫「うん。」
式が違っても解答が同じならば問題ないよね
間違ってなんかないよね
2人が出した答えは「ずっと一緒」
彼女が風邪をひいたなら01 -ハニー-→←式の相違02 -二舞舌猫-
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溺愛アリス(プロフ) - 乃絵琉さん» ありがとうございます！他の方からも続編のリクエストを頂いていてお時間頂きますが更新予定です。しばらくお待ちくださいね！ (2019年1月2日 10時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵琉(プロフ) - 命の賭け事、是非続きが見たいです (2019年1月2日 4時) (レス) id: 4feb3eead2 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お忙しいところすみません。いつでもいいのでよろしくお願いします!!後出来れば武蔵くんとのお話続編もよろしくお願いします。楽しみに待ってます!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お久しぶりです！こんばんは！リクエストよろしいでしょうか？冥くんとのお話を書いて頂きたいです！みんなの前だと喧嘩ばっかりしているのに二人っきりになるとラブラブになる感じで...世にいうバカップルを書いていただきたいです！よろしくお願いします!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 夢ゆめさん» 季節外れなネタですいませんが無事出来ました。またお願いします。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年6月20日 16時
