最悪なバレンタイン01 -七色虹升- ページ24
2月14日と言えばそう、あの日
どこもかしこも男も女も何だか浮かれモードだ
私の職場だって例外ではない
一部例外を除いては…ね…
バレンタインだってのに最悪な日だ
彼氏に手作りのお菓子を作ってきたのに渡す直前のつい先程
二股かけられていたのが発覚した
相手は受付のお姉さん
彼女は美人で朗らかでとてもじゃないけど私に勝ち目はない
誰も寄せつけないラブラブな雰囲気で私が遊び相手なのは明らかだった
チョコが苦手だと言うから甘さ控えめなクッキーを焼いてきたと言うのにあほらしい
料理が苦手なくせにこんなもん作ってしまった私もあほらしい
彼氏(仮)と受付のお姉さんがイチャついてるの見て握りしめていたクッキーは粉々だ
もうすぐゴミ箱行き確定
私のこの気持ちも簡単にゴミ箱にぶち込んでしまえればいいのに
「いたっ！」
誰かの声と同時に私の足元は急にぐにゃぐにゃとした感触
A「ぬおっ！」
やばい！何か踏んでしまったらしい！
急いで足を退かし地面を見るとそこには人が倒れていた
若めの男の刑務官だ
A「ごめんなさいお兄さん！立てますか！？」
うつ伏せで寝ていたのを裏返すと
A「七色主任！？」
7舎の七色虹升主任だった
何故こんな所に寝ているんだ…
虹升「た…助けて…。」
可愛らしい風貌の彼の顔は真っ青で目の下はドス黒いクマ
さらにはふっくらとしたやわらかそうな頬がコケていた
そして聞いたことの無い七色主任らしからぬ低いダミ声
本当に七色主任だろうか…
A「大丈夫ですか！？」
虹升「お菓子…。」
A「え？」
虹升「お菓子を…。」
お菓子？
私が考えていると七色主任は起き上がった
そして鼻をヒクヒクとさせている
虹升「お菓子…くれないかな…。」
A「え。」
虹升「持ってるよね…。」
私が持っているお菓子といえばボロボロの美味いんだかまずいんだかわからない
廃棄処理寸前のクッキーだ
こんなもの人様にあげられるわけがない
まあ浮かれていた私は彼氏(仮)に渡そうとしてたのだけれど
A「持ってませ」
虹升「嘘は良くないよ。」
A「すいません。」
つい謝ってしまった
しまった
お菓子を所持しているのがバレてしまった
七色主任は笑って私に手を出した
虹升「お願いAちゃん。」
A「いや、ボロボロだし…。」
私は無残なクッキーを七色主任に見せた
こんなもの食べられたもんじゃない
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溺愛アリス(プロフ) - 乃絵琉さん» ありがとうございます！他の方からも続編のリクエストを頂いていてお時間頂きますが更新予定です。しばらくお待ちくださいね！ (2019年1月2日 10時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵琉(プロフ) - 命の賭け事、是非続きが見たいです (2019年1月2日 4時) (レス) id: 4feb3eead2 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お忙しいところすみません。いつでもいいのでよろしくお願いします!!後出来れば武蔵くんとのお話続編もよろしくお願いします。楽しみに待ってます!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お久しぶりです！こんばんは！リクエストよろしいでしょうか？冥くんとのお話を書いて頂きたいです！みんなの前だと喧嘩ばっかりしているのに二人っきりになるとラブラブになる感じで...世にいうバカップルを書いていただきたいです！よろしくお願いします!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 夢ゆめさん» 季節外れなネタですいませんが無事出来ました。またお願いします。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年6月20日 16時
