新世界を君へ01 -トロワ- ページ20
私の配属先を発表された時の事
誰一人私語なんて出来ない厳粛な空間だったのに
発表された瞬間急に周りが騒ぎ始めたのを覚えている
｢まずいだろ｣｢可哀想｣｢誰が決めたんだよ｣とかそんなマイナスなことばかり
私の頭の中は疑問符だらけだった
配属先に行こうと歩いていたらすれ違う人は私を見て哀れんでいた
｢がんばれよ｣とか｢気を付けろよ｣とか
さらに疑問符は増えて行く
しばらく歩いていたら親切な人が教えてくれた
｢3番と82番には気をつけろ。
顔に騙されるな。
絶対一人で近づくな。
下着の色を聞かれても聞き流せ。
むしろぶん殴れるくらいたくましくなれ。
でも主任に怒られるから顔は避けて傷を作らないように手加減しろ。｣と
何となくわかった
しかし私はぶん殴れるほどの勇気は持っていない
だとしたらどうすればいい？
自分の身を守るためには…
A｢おっはよぉー！｣
ハニー｢うっ…Aさん…。｣
トロワ｢おはようございます。｣
私を見てテンションをあからさまに下げる82番
そしてお地蔵さんの様に無表情になる3番
A｢あらあら元気ないわねえー。どしたのぉー？顔をよく見せなさい。｣
82番の顔を引き寄せた
苦い顔をしている
A｢あらあらイケメンが台無しよぉー？医務室に連れていきましょうかぁー？｣
ハニー｢大丈夫っす…。｣
狙い通り
私は悪趣味なメイクとファッションとおカマキャラで身を守ることを選んだ
勿論上司と口裏を合わせて性別は男ということにしてある
お陰で自分の貞操を守れている
しかし自分でもわかっている
やりすぎだと
そして迷走していると
A｢3番、あなたは？｣
トロワ｢僕は普通ですよ。｣
さっきは明らかに無表情だったけど確かにいつも通りにこやかな3番だった
何か面白くない
初めて会った時からそうだった
常に勘ぐられてる気がしていけ好かない
鼻の裏を明かしてやりたい
私は考えた
A｢あら、あんた意外といいケツしてるわね。｣
私は3番のケツを鷲掴みにした
シュッとしているのにムチっとしていて実にいいケツだった
大丈夫
私は3舎の看守
ただのAではない
演じていればこんな事だって簡単に出来てしまうのだ
ケツを触りながら見つめ合いしばらくすると3番が笑った
こんな眩しい笑顔私には向けられたことない
女の子にしか見せないキラキラとしたものだった
新世界を君へ02 -トロワ-→←落としてみせる04 -五浄流河
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
溺愛アリス(プロフ) - 乃絵琉さん» ありがとうございます！他の方からも続編のリクエストを頂いていてお時間頂きますが更新予定です。しばらくお待ちくださいね！ (2019年1月2日 10時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵琉(プロフ) - 命の賭け事、是非続きが見たいです (2019年1月2日 4時) (レス) id: 4feb3eead2 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お忙しいところすみません。いつでもいいのでよろしくお願いします!!後出来れば武蔵くんとのお話続編もよろしくお願いします。楽しみに待ってます!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お久しぶりです！こんばんは！リクエストよろしいでしょうか？冥くんとのお話を書いて頂きたいです！みんなの前だと喧嘩ばっかりしているのに二人っきりになるとラブラブになる感じで...世にいうバカップルを書いていただきたいです！よろしくお願いします!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 夢ゆめさん» 季節外れなネタですいませんが無事出来ました。またお願いします。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年6月20日 16時
