Don't worry02(続編) -武蔵- ページ14
「どうしかしたかお前達。」
犬ちゃんがやって来た
猫Aに夢中になりすぎて足音に気付かなかった
犬士郎「またケンカでもしたのか？」
武蔵「猫と飼い主ごっこだよ。
今囚人達のあいだで流行ってる遊びなんだ。」
きっと猫アレルギーの犬ちゃんは「猫」と言うワードに一瞬震えていることだろう
案の定いつもの滞在時間の半分以下で去っていった
犬士郎「遊ぶのも程々にな。」
真面目だから絶対信じちゃってるよ…
しかしAもAだ
今日も犬ちゃんと話をしなかった
Aは俺以外に会話をしたがらない
仁志さんにさえ頷いたり首を振る程度だ
俺にだけってのは特別な気がして悪い気はしないけど
Aのためには良くないと思う
いつも「会話は無理でも挨拶くらいはしなさい」と言っているのに…
まったく…
武蔵「Aこっちに来なさい。」
A「お説教するからやだ。」
バレてるわ
あまりAを追い詰めるのも可哀想だし今日はやめておいてあげよう
武蔵「しないよ。
ほら、ぎゅー。」
俺が両手を広げると勢いよく飛びついてきた
Aは猫なのかコアラなのかどっちだろう
A「あったかい…。」
しばらく俺から離れていたAの体はすっかりと冷えていた
風邪ひいちゃ困るからしっかり温めてやらなきゃね
お互い無言のままこの幸せに浸っていた
会話のない時間も苦痛にならない
俺たちはいい関係を作れている
ただ…ね…
たまには俺の愛情を別の形で受け取って欲しい…なんて
A「武蔵…。」
武蔵「ん？」
Aに笑みを向けると唇に何か感触があった
もしかして触られてる…？
あのAが珍しい
A「ふわふわ…。」
どうやら俺の唇はやわらかいらしい
ちょっとくすぐったいんですけど…
武蔵「Aの指…食べちゃうよ？」
またこんな冗談言ったら逃げられちゃうかな
案の定手を引っ込められてしまった
A「武蔵…ごめんね…。」
やはり彼女なりに俺のキスを拒否するのは後ろめたいのだろうか
武蔵「いいんだ。大丈夫だよ。」
愛の形をキスでこだわる俺も悪いんだ
ごめんね
押し付けちゃって
これからは君の喜ぶ形で愛を伝えるよ
俺はAを寝かしつけた後少しだけ本を読み進め
キリのいいところで栞を挟み本を閉じた
もう一度Aに向かい「おやすみ」と呟いて頭を撫でる
この時にどうしてもキスをしたい衝動に駆られるのだけど長い葛藤の末
静かに自分のベッドへ向かう
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溺愛アリス(プロフ) - 乃絵琉さん» ありがとうございます！他の方からも続編のリクエストを頂いていてお時間頂きますが更新予定です。しばらくお待ちくださいね！ (2019年1月2日 10時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵琉(プロフ) - 命の賭け事、是非続きが見たいです (2019年1月2日 4時) (レス) id: 4feb3eead2 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お忙しいところすみません。いつでもいいのでよろしくお願いします!!後出来れば武蔵くんとのお話続編もよろしくお願いします。楽しみに待ってます!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お久しぶりです！こんばんは！リクエストよろしいでしょうか？冥くんとのお話を書いて頂きたいです！みんなの前だと喧嘩ばっかりしているのに二人っきりになるとラブラブになる感じで...世にいうバカップルを書いていただきたいです！よろしくお願いします!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 夢ゆめさん» 季節外れなネタですいませんが無事出来ました。またお願いします。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年6月20日 16時
