白紙の年月02 -武蔵- ページ2
長い船旅を終え南波刑務所を辿り着いた
その外観に呆気を取られてしばらく動けなかった
刑務所に相応しくない派手な建物
中に入れば変わった刑務官ばかり
「ヘイヘイヘイ彼女ー！見ない顔だねぇ！どこ行くのぉ？」
「あら、あんた顔テカッて来てるわよ。直してらっしゃい。
御手洗はそこの角を曲がったところよ。」
「いってえな！ぶつかってんじゃねえよ！
俺は急いでるんだ！
…ってお前誰だ。」
もうこれだけでもお腹いっぱいなのにすれ違う人皆個性を持った人ばかり
気さくに話しかけてくれるのは嬉しいが距離感に戸惑うし
やたら感じ悪い人やヤクザ張りに顔が怖い人がいて怯えてしまう
制服もアレンジして派手に着飾ってるし
真面目に堅苦しい環境で生きてきた私にはカルチャーショックだ
看守長に挨拶をした後各舎の主任が集められた場所で紹介をされた
そこに居たのは中でもとびきり変人だと思っていた人達ばかりだった
初っ端からナンパ的な感じで絡んで来たうるさい人
この人は初めましてだけど目つきの悪いちっちゃい兎
「ちゃんと喋れ！」と怒りたくなる童顔の猫
派手な口うるさいオカマ
唯一まともそうな日焼けした眼帯の人
自分からぶつかって来てキレる上に「誰だお前」とか言う馬鹿みたいな猿
お菓子くれたけど謎なふわふわした人
オロオロしてばかりのお面かぶった13日フライデー
そしてヤクザ顔のハゲ
私はこの人達とやって行けるのだろうか
いくら積んだキャリアを持ってさえも自信を失ってしまいそうになる
しかしここで負ける訳には行かない
自己紹介を済ませた後4舎の四桜主任に連れられて南波刑務所の案内をされた
何処の舎も個性があり収容されている囚人もそれに相応しい個性を持った人達ばかりだ
私は彼を探すため一人ひとりの顔と名前をしっかりと確認した
止められたが地下牢の囚人達もすべて
やはりどこにもいない
南波刑務所に彼はいないのだろうか
犬士郎「誰かを探しているのか？」
静かな廊下を歩いていると急に四桜主任が口を開いた
さすが南波刑務所の主任を任されるだけの人だ
A「大学時代の友達を…。」
犬士郎「それは…囚人なのか？」
囚人なんて認めたくない
A「囚人としてどこかの刑務所にいますが…彼は絶対に無実です。」
私はあの事件の時の感情を鮮明に思い出し唇を噛み締めた
しばらく変な沈黙が続く
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溺愛アリス(プロフ) - 乃絵琉さん» ありがとうございます！他の方からも続編のリクエストを頂いていてお時間頂きますが更新予定です。しばらくお待ちくださいね！ (2019年1月2日 10時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵琉(プロフ) - 命の賭け事、是非続きが見たいです (2019年1月2日 4時) (レス) id: 4feb3eead2 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お忙しいところすみません。いつでもいいのでよろしくお願いします!!後出来れば武蔵くんとのお話続編もよろしくお願いします。楽しみに待ってます!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お久しぶりです！こんばんは！リクエストよろしいでしょうか？冥くんとのお話を書いて頂きたいです！みんなの前だと喧嘩ばっかりしているのに二人っきりになるとラブラブになる感じで...世にいうバカップルを書いていただきたいです！よろしくお願いします!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 夢ゆめさん» 季節外れなネタですいませんが無事出来ました。またお願いします。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年6月20日 16時
