白紙の年月01 -武蔵- ページ1
私はあの日のことが忘れられない
燃え盛る炎とその影
けたたましいサイレンの音
ザワつく人集り
悲痛な彼の叫び
「俺は何もやってない！」
絶対に彼じゃない
友達としてずっとそばにいた私にはわかる
休学していて1年ぶりに会えた彼は夢について語り
「必ず叶える」と希望に満ち溢れた顔をしていた
そんな彼が愛する両親がいる家に火を放つなんて有り得ない
近くにいた警察に必死で事情を話した
だけど誰も取り合ってくれず「危ないから下がれ」と言うばかり
後日何度も何度も警察署に行くも門前払いだった
私は何も出来なかった
無実の友達を救うことが出来なかった
悔しくてやり切れなくてでも成す術がなくそのまま留学期間が終わり私は帰国
どうかもう一度彼に会いたい
出来ることなら救いたい
きっと彼は何処かの刑務所で私なんかと比べ物にならないくらい
辛い思いをしながら過ごしているはずだ
絶対に探し出してみせる
だから待っててね…
私は刑務官になった
常に人員不足の業種のため刑務官になるのは容易かった
だけどいざ仕事をしてみると精神を削られる日々だ
どうしても人間の醜さを痛感してしまう
だけど立ち止まってはいけない
私はもっと上を目指さなきゃ
偉くなって全国の刑務所に転勤出来るくらいの人間にならなくてはいけない
来る日も来る日も仕事に明け暮れそんな日々が実を結び私の望んでいた地位についた
そして自ら志願して全国の刑務所を飛び回り彼を探している
A「南波刑務所ですか…？」
上司から呼び出され告げられた刑務所の名前
「そうだ。あそこは世界中の犯罪者が収容されているのは知っているだろう。」
それだけではない
世界中の優れた刑務官が集まっているのだ
私達刑務官が目指す最高峰
「君は以前留学していて語学力に長けているそうだね。
それにキャリアも十分詰んだ。
君の実力を存分に活かしてきなさい。」
これは念願の…
「A、君を南波刑務所への異動を命ずる。」
この日を待っていた
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溺愛アリス(プロフ) - 乃絵琉さん» ありがとうございます！他の方からも続編のリクエストを頂いていてお時間頂きますが更新予定です。しばらくお待ちくださいね！ (2019年1月2日 10時) (
レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵琉(プロフ) - 命の賭け事、是非続きが見たいです (2019年1月2日 4時) (レス) id: 4feb3eead2 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お忙しいところすみません。いつでもいいのでよろしくお願いします!!後出来れば武蔵くんとのお話続編もよろしくお願いします。楽しみに待ってます!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
マリぽん - お久しぶりです！こんばんは！リクエストよろしいでしょうか？冥くんとのお話を書いて頂きたいです！みんなの前だと喧嘩ばっかりしているのに二人っきりになるとラブラブになる感じで...世にいうバカップルを書いていただきたいです！よろしくお願いします!! (2018年10月25日 23時) (レス) id: f1fc3b7b47 (このIDを非表示/違反報告)
溺愛アリス(プロフ) - 夢ゆめさん» 季節外れなネタですいませんが無事出来ました。またお願いします。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: 7c1307ef69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2018年6月20日 16時
